前回スターウォーズに於ける「バカ」の問題を論じましたが、調子に乗って続きで更に書いてみます。
今後のスターウォーズですが、「バカが世界を調和する」という話を観てみたい。
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エピソードⅦのラストで、レイがルークと出会いますが、ルークと思ったのは実はバカボンのパパであった。
ルークは”フォースを極限まで極めるとバカの境地に辿りつく”と悟るに至り、バカボンのパパに変貌したのである。
バカフォースの力は絶大で、極めれば惑星の自転を逆行させることすら可能になる。
バカボンのパパは敵惑星の自転を逆行させる。
敵惑星は、西から上ったお日様が東に沈むようになり、大地殻変動に見舞われ、壊滅してしまうのであった。
これを見たバカボンのパパは「これでいいのだ」と言ってこのシーンを締めくくる。
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【最終決戦のシーン(シナリオ)】
ジョン・ウィリアムズによる音楽が流れる。この音楽はエピソードⅢのような扇情的なものでは無く、不吉な神聖感を醸し出す、押さえた感じではあるが荘厳なものでなければならない。(オーメンのテーマみたいな感じ。オーメンはジェリー・ゴールドスミスだけど)
息詰まる緊張感の中で、ラスボスとバカボンのパパが対峙している。
ラスボスは悪を象徴する紅蓮のライトセーバーを手にしている。(このライトセーバーは鋸状の牛刀のような凶悪な形状をしている。)
一方、バカボンのパパはレレレのおじさんから無理矢理引ったくってきた「伝説の箒」を持っている。
(間)
(間)
(間)
[効果音]:ブ!
(間)
バカボンのパパ: 屁をこいたな。
(間)
ラスボス:こいてない!!! (声が反響する)
(間)
バカボンのパパ: こいたのだ!クサいのだ!!
ラスボス: …
(間)
バカボンのパパ: わしもコクのだ。
[効果音]:ブッ!!! (音がより大きく反響する)
(間)
バカボンのパパ: わしの方がクサいのだ!
(間)
(間)
ラスボス: ………
ラスボス: 負けた…
バカボンのパパ: これでいいのだ!
こうしてバカによって宇宙の悪は一掃され、調和をもたらし、平和な世界が実現されるのであった。
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実は、この「バカによる調和に基づいた平和な世界」の後日談が高畑勲監督『となりの山田君』なのであった。
『となりの山田君』についてはイロイロ思う所があるので、別途論考したいと思ってます。
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おしまい。もうしません。