突発性難聴について | 高橋翻訳事務所スタッフリレーブログ

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こんにちは。高橋翻訳事務所(http://goo.gl/25cZv)医学翻訳・薬事申請翻訳担当 Y.O.と申します。

医学・薬事申請翻訳多くの方が耳鳴り(tinnitus)を経験されたことがあるようで、特別な治療などを受けずに気付いたら自然に治ったというケースも多いそうです。
しかし、耳鳴りが何日も継続したり、それ以外の症状を伴ったりする場合は、速やかに診察と適切な投薬を受けなければならないこともありますので、注意が必要です。その一例として、突発性難聴(sudden deafness)が挙げられます。

突発性難聴の場合、発症(onset)から一週間以内に治療を開始するかどうかがその後の回復に大きな影響を与えると言われているようですので、速やかに耳鼻咽喉科を受診する必要があります。

突発性難聴では、その名のとおり、突然の難聴が主症状の一つです。徐々に聞こえにくくなったというのではなく、ある時に突然、音の聞こえ方が変わったと感じる人が多いそうです。難聴の程度には差があり、低音のみが聞こえにくくなることもあります。片方の耳だけ低音のみが聞こえにくくなった場合、日常の生活では両耳で音を聞いているため、自分では難聴になっていることに気づかないこともあります。また、「難聴」というと、聞こえにくくなるというイメージですが、聴覚補充現象/リクルートメント現象(Recruitment)という、通常よりも音が耳に異常に響いてむしろうるさく感じる現象を伴う場合もあります。その他の症状として、眩暈(dizziness)や吐き気(nausea)などもありますが、これらの症状は必ずしも伴わない場合もあります。

突発性難聴の原因については、複数の説があるものの、まだ明らかになっておらず、疲労やストレスなどとの関連も指摘されています。問診と聴覚検査(audiometry)などによって診断され、多くの場合、医師の指示に従って投薬治療を受けながら通院します。症状の程度が著しい場合などは、入院(hospitalization)が必要になることもあります。

突発性難聴の場合は、治療で回復した後に症状の悪化や再発はないとされており、繰り返し症状が出るような場合には、メニエール病(Meniere disease)など他の疾患の可能性があります。初めて症状が出た時に突発性難聴と診断され、投薬で一旦回復した後、しばらくしてまた症状が出てメニエール病と診断されるケースもあるそうです。

忙しい日々の中で病院に行く時間を作るのは難しいかと思いますが、早めの治療が予後を大きく左右する場合も多々あります。気になる症状がある時には、早めに受診するよう心掛けましょう。


翻訳コラム担当者紹介
医療機器メーカーで実際に申請・治験業務に携わった経験を生かし、申請・治験業務担当者がどれほど厳しい状況の中で即戦力となる翻訳を求めているかを身をもって知っている者として、当局に受け入れて頂ける完成度の高い訳文をお届けできるよう、医療分野や薬事動向に常に目を向け、現場の皆さまのお声を聞かせて頂いております。 また、大学で学んだ言語学の分析手法や翻訳・編集の会社での経験に基づき、自身の訳文が曖昧さのない、用語の整合性がとれたわかりやすいものとなっているか、批判的に多方向からのチェックを行い、最善の状態で納品させて頂くことを念頭に置いております。
株式会社高橋翻訳事務所 
医学・薬事申請翻訳看護・介護・医療翻訳  担当:Y.O.