スペースシャトル内の飛行士たち | 高橋翻訳事務所スタッフリレーブログ

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医学翻訳宇宙酔いは、宇宙飛行の最初の頃に宇宙飛行士が体験する頭痛や眠気、吐き気(nausea)などの症状ですが、その原因はまだ解明されていません。地上では目からの情報と耳の前庭器官(vestibular organ)などの情報から自分の姿勢を判断しているのに対して、宇宙では後者の情報がなくなるため一時的に脳の情報処理システムが混乱するという、感覚混乱説が有力といわれています。

また、地上では重力があるため、私たちの体液は下半身に多く集まっています。しかし無重量状態になると、地上より多くの体液が頭部に集まり、ムーンフェイス(moon-shaped face)と呼ばれる現象が起こります。反対に脚は細くなりバードレッグと呼ばれています。

宇宙飛行が終了して重力のある地上に帰還すると、逆に体液はもとのように下半身に集まります。このため脳などに十分な血液が送られず、ふらついてしまうことがあります。

これは宇宙飛行によって体液(body fluid)が減ってしまうこととも関係があるといわれています。このような現象が期間の着陸時に発生するとスペースシャトルの操縦ができなくなるなど危険なため、期間前には大量の水を飲む、耐Gスーツを身に付ける、宇宙飛行中に重力を模擬する下半身陰圧負荷をかけるなどの対策がとられています。また、船内ではトレッドミル(treadmill)やエルゴメータ(ergometer)などを用いた運動が一般的に行われています。


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