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植物の葉が緑色に見えるのは、細胞内に葉緑体(chloroplast)があるからです。葉緑体にはクロロフィルという色素が含まれていて、緑の光を反射しているため緑色に見えます。緑色の植物、すなわちクロロフィルをたくさんもっている植物の光合成は、主に青色、赤色の光を利用しています。
水には、赤に近い色の光をわずかに吸収する性質があります。光が数十メートルも水中に進むと、赤系の色が吸収されて弱くなり、青系の色が強くなります。このような条件においては光合成の効率が低下します。そこで、藻類は深さに応じて各種の色素をもち、水中での光合成の効率化を図っているのです。
なぜ藻類は深い海にないのでしょうか。深い海では赤色の光は弱くなっていますから、吸収できる光は青色のみとなり、光合成の効率が悪くなってしまいます。しかし、赤い色素をもっていれば、青色や緑色、両方の光を吸収して光合成をすることができます。
クロロフィルは光合成の中心となる色素で、どの藻類にも含まれています。利用する光に応じて、違う種類の色素をもっているのです。褐藻のもつフコキサンチンは幅広い青色の光を吸収し、紅藻のもつフィコエリトリン、フィコシアニンは、クロロフィルやフコキサンチンではあまり吸収できない緑色や黄色の光を吸収することができます。
もっている色素の違いによって、海藻の色が決まるのですね。
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医学翻訳 ・分子生物学翻訳 ・生化学翻訳 担当:平井