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ニワトリは長い時間をかけて人間によって改良されてきたので、非常に多くの品種が存在しますが、卵を産ませるためのレイヤーと、肉を食べるためのブロイラー(broiler)の二つに大別することができます。
卵を産むニワトリの代表は、単冠白色レグホーン種というニワトリです。イタリアが原産のこのニワトリは、おもにアメリカやイギリスで、産卵に適したニワトリになるよう徹底的に改良が進められ、世界を代表するレイヤーとなりました。レグホーン種のメスは生後約150日で卵を産み始め、最初の年は250個もの卵を産みます。巣をつくって子孫を残す習性はなく、卵を温めたり、ヒナを育てることもしません。また、食べたエサの量の約50%が卵になるというから驚きです。改良によって、人間のために産卵する能力が高められているのです。
卵を産まなくなったニワトリは業者に引き渡され処分されます。これを廃鶏といいます。廃鶏になったニワトリは、ミートボールやソーセージなどの原料や、ペットフードの原料になります。流用されずにそのまま土に埋められることもあるようです。
生まれて3ヶ月未満の肉用の若鶏のことをブロイラーといいます。ブロイラーはわずか14日で卵からふ化します。成長も早く、生まれたときに約40グラムの体重が、1ヶ月で1キログラムを超えます。小型のものは生後49日で、大型のものは生後55~59日で出荷されます。
ニワトリはもともと強い消化器官を持ち、エサに含まれる栄養を効率よく消化吸収することができます。その能力を徹底的に高められたニワトリがブロイラーといってもよいでしょう。
ブロイラーは肉付きがしっかりして大きく、レイヤーは細身のからだの中に卵をつくる内臓が縦長に収めされ、恥骨幅が広く卵を産むのに最適なからだつきになっています。ニワトリは用途に合わせて徹底的に改良された家禽なのです。
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医学翻訳 ・分子生物学翻訳 ・生化学翻訳 担当:平井