茨城県警組織犯罪対策課は21日、同県日立市内に住む無職の女性(80歳)が、女性の長男を名乗る男らに現金4000万円をだまし取られたと発表した。
ニセ電話詐欺事件とみて捜査しているという。
同課の調べでは、20日午後1時ごろ、医者を名乗る男から「息子さんののどにうみがたまっており、がんの可能性がある。」などと女性宅に電話があり、続いて、長男やその同僚を名乗る男らから「のどの病気で声が違う。病院で荷物をなくした。」、「なくした荷物の中に決済書類があり、損害が出る。お金を用意してほしい。」などと電話があったという。
その後、同日午後1時20分ごろ、女性宅に来た、同僚の弟を名乗る男に現金4000万円を渡し、だまし取られたのだという。
同課によると、女性宅に来た男は年齢30~40代、身長約180センチ、細身だったそうだ。
犯人が捕まる事はあっても、おそらく4000万円は返ってこないだろう。
世間でこれだけニセ電話詐欺事件への注意が叫ばれていても、相手も必死で知恵を絞って騙そうとしてくる。
息子や娘絡みのどのような電話があっても、すぐに本人の携帯などに連絡をするようにでも注意していないと、詐欺に引っかかってしまうのかもしれない。
わずかでもお金が絡んだら、疑う姿勢を持たなければいけない世知辛い時代になってしまったようだ。