2日給餌を休んだが、「山木屋」の「いっちゃん」を兵糧攻めにしておいて、捕獲器に誘導するには好都合。毎日の美味しい給餌で「グルメ」になっている「いっちゃん」、餌場のBOXにはドライフードの置き餌があるのだが、捕獲の時の「おとり」に使う「揚げ鶏」には、特にメがない。
山木屋の「お富士さんの餌場」はリホーム工事中、工事が始まるまでの時間が勝負なので、暗いうちに郡山を発った。時間第一に「町境の家」はパスした。
「いっちゃん」が道路に面した場所で待っていた。すぐに置きっぱなしにしている「ダミー捕獲器」を本番用にセットし直す。その様子を傍らで「いっちゃん」が、時々催促の鳴き声をあげて見ていた。離れた場所には「とにちゃん」も顔をのぞかせていた
捕獲器に「揚げ鶏」を配置して、いつものようにお食事処近くなど数カ所にウエットを置き、BOXの補給、飲み水を交換して捕獲器の中が見えるところまで戻ると、「いっちゃん」がすっぽりと入って食事に夢中の様子、絶好のタイミングと仕掛けのタコ糸を素早く引くとギロチンよろしく扉が落ちて締め切った。閉まった音が木製だったからか騒ぐことなく広い捕獲器の中でのんびりしている「いっちゃん」、観念したのか安心したのか
大きな「つづら」と云える容姿の手製の捕獲器、車に積むと給餌が不可能に。「いっちゃん」の頬の膿のこともあり、病院に運ぶことにした
「犬班A。」さんに連絡して郡山の病院に搬送、初期のメディカルチェックと再度膨らんできた頬のアブセスの治療をすることに。経過を見て預かりさん宅にお願いすることになる予定だ
(膨らんでいる頬)
(切開して膿を出す)
全身をチェックしたところ、昨年7月にゲガをしていた前足は、自然治癒したように見えていたが、剃毛すると炎症が続いていて腫れていた
(下の写真は昨年7月のケガ)
(頬のアブセスの元になったキズ)
2012年秋から「山木屋」に給餌するようになってから4年半、最初に訪れた時に出会ったのは、「ゴエモン」「お富士さん」「おしゃべりハチ」「みーちゃん」「・・・」・・・、それにまだ幼かった「いっちゃん」や「うーちゃん」だった。
(2012年秋のいっちゃん)
(2012年秋のうーちゃん)
「ゴエモン」は保護され今は茨城で幸せな猫生をおくっている。その一方で「お富士さん」「おしゃべりハチ」「みーちゃん」は姿を消してしまった。
(上・左からおしゃべりハチ・ゴエモン・お富士さん・みーちゃん)
仲良しの「うーちゃん」は今年1月に保護され、古株では「いっちゃん」が残っていた。昨年から再三にわたる捕獲の取り組みにも「うまく」すり抜けていたが、強力な捕獲器のおかげで今日やっとのことで念願がかなった
「山木屋」には、まだまだ残されている。「やっちゃん」「といちゃん」「とにちゃん」の3匹がご飯を食べに来ている。そのほかの猫もここを餌場としている可能性は高い。4月には山木屋地区も避難解除となる。一日も早く保護出来る日が来ることを・・・ また明日から給餌に廻ろう。