「山木屋交差点」の餌場に12月15日突然現れたシロ猫。風が強く寒い朝だった。その姿は吹き溜まりの枯葉で暖を取っているように見えた。やせ細っていて瀕死なのかと思ったが、近づくとノロノロと離れていき、距離をおいて立ち止まっていた。悲しいげな鳴き声だった。カロリーエースとカルカンパウチを一気に食べていた。捨てられてご飯を求めて彷徨ってたどり着いたのか?昨日今日ではこれだけやせ細ることはないだろう。しかしこの餌場にこのまま居付けば、先の道は開けるかもしれないと何とはなく思った。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20151215/17/t-hibidas/11/14/j/o0800060013512439412.jpg?caw=800)
16日、「お食事処」と呼んでいる場所でやはり体を横たえていた。人を見て鳴きながら近づいてきた。この日も一気に食べた。人との距離は近い猫、触れるほどだった。
17日、この日給餌に入った「Jupiter」さんから、「痩せて耳カットされてない白色の猫がいたが、何かする予定有る?」と連絡があった。今日も居たのだと安堵するとともに、TNRか保護か決めないといけないなあ~。
TNRするにしてもやせたままではリターン出来ないし、保護するにしてもキャリアーの可能性もあるし・・・ 捕獲する決断が出来ないままそれでも保護することに傾いていた。そんな心を読んでくださった茨城のOさん(先日クロ猫さわちゃんを受け入れていただいたばかり)が受け入れを考えてくださった。明日は捕獲に行こうと決めた。
今日は捕獲して病院へ搬送しようと山木屋へ向かうことに。いつもより少し早い時間に家を出た。道中にスマホをおいてきたことに気が付き引き返す。朝からバタバタ、時間を40分もロスする。
福猫舎のゴミ出しをして「犬班A。」さんと保護の件で立ち話、「山木屋交差点」の新顔シロ色猫さんは、ウイルスチェックの結果如何にかかわらず「たこちゃん」が預かってくれるとのことで、必ず捕獲しようと意を強くした。
福猫舎でも、先日の伊丹沢の「タロウと猫たち」宅から保護した9匹の預かり先を探さなくてはならない差し迫った課題がある。メディカルチェックを終えて退院してくるが受け入れキャパが・・・厳しいです。またもや茨城のOさんが、2匹の受け入れをしてくださることに。ありがとうございます、助かります。
「山木屋交差点」に着く。お目当てのシロ猫は「お食事処」にいた
顔を見せると寄って来た。いつものふたりもいたが、焼きカツオを沢山あてがいいつもの様にさせておいた
その間に捕獲しようと予め下準備して積んでいた捕獲器を車から降ろす。シロ猫さんの目の前に置いたのだがすぐに頭を入れガチャン! 鳴くことも暴れることもなく大人しく納まっていた
BOXへのドライ補給と3か所にウエットを置き餌して、「比曽坂」の補給・給餌に行く。
「比曽坂」の餌場、新しい血痕がドライ入れ付近にあった。猫も野生動物も同じ餌を食べに寄っている。2kgの置き餌が一晩で無くなる。争いは避けられないが猫でなければよいのだが。
ドライを補給してウエットを3皿置くと、すぐに「チョコ」と「クロ猫(未手術の方)」が現われた。
今日の給餌はこれまでにして、郡山の病院に搬送。
推定年齢は1歳未満10か月前後の♂、ウイルスチェックでは陰性、体重2kg、お腹にはマンソンが大量に。去勢手術も無事終わって、数日病院で預かっていただいた後、預かりさん宅に移動予定。
保護する予定で捕獲を試みても叶わない猫、シェルターの空き待ちで捕獲のタイミングを計っている猫などがいる中で、今日のシロ猫のようにすんなり保護に至るラッキーボーイもいる。
幸不幸は隣り合わせということか・・・
今日は飯舘村訪問日記とはならず
山木屋訪問記になってしまった