一日目(23日午後)
これまでの行動から、特に気になる(自分としての重点)ワンニャンの訪問に時間を費やすことにした。
依頼された緊急な所を訪問した後は、せっかく初めて来た地区だったので、近隣を全戸訪問することにした。ここでも見守り隊と出会い情報交換、2軒のお宅で新しいワンコを確認できた。給餌・支援チェック。
その後、気になるワンニャンの訪問に向かった。この日は、16時頃から霧が出てきた。幻想的とか山水画風と言えば綺麗だけど、不気味な雰囲気と言ったほうがいい感じの、嫌~な気配満々の山間に入っていた。
*放し飼いのワンコはいたが、前回ひどい飢えだったニャンコ二匹は姿見せない。
*飢えた二匹のニャンコがいた家。姿見せなかった。
*前回放浪犬に餌を与えていたお宅。ニャンコ二匹いた。支援チェック。
*一人で頑張っているニャンコ、毎回寄ってきていたのに姿見せない。
*道をワンコが疾走していた。気になっていたワンコの一匹だった。飼い主さんが帰ってきていて、放して運動させていた。一息ついた。
二日目(24日終日)
気になるワンニャンの訪問の続きから開始した。
*二週間前と状況が変化していたお宅。飼い主さんとお話しをして、餌を支援してきた。今回はニャンコが半減、4匹見ただけだった。しかも飢えがひどかった。ワンコはそうでもなかったから??? あれ以来帰宅されていないのか?
*この家は、ニャンコが倍になっていた。やはり飢えは相当。ここもフォロー。
*いつも二人仲良く出迎えてくれるニャンコ二匹の家。今回も同様だが、飢えも同じようだった。このままでは埒が明かないから次をの一手を。
*前回道で出会い追っかけて家を突き止めたニャンコ。多分いないだろうと思っていたが、ちゃんといた。やはり飢えはひどい。
*今回道で見つけたニャンコ。家を突き止めたらもう一匹いた。多分親子と思われる容姿。子猫は右前足がなかった。
*そのあとは、気になるワンコのお宅4軒を訪問。皆元気に迎えてくれて安心した。飼い主さんにも会えて事情の理解もできた。餌の支援をして別れた。
気になるワンニャンを重点的に訪問した。気になるニャンコが増えたと言う結果になった。
「猫は家につく」と言うが、そうでもないようだ。
今回飯館村に入ったもう一つの目的は、新たなワンニャンを掘り起こすこと。
ボランティアが空白になっていると思われる、田園風景が広がるある地区を全戸訪問することにした。
骨の折れる行動だった。車と徒歩の繰返しを延々と・・・・・。
怪しげな行動に見えて当然、警ら中のパトカーに止められ、「ちょっとあなた免許証を見せて・・・」
群馬県警の応援部隊の警察官でした。これ幸いと動物レスキューのウンチクをのたまわって一時、挙手の礼で見送っていただき、私はまた一軒一軒訪問へ。
地区の半分ほどが終わって、道路側に停車した。
多くの家に犬小屋があった。しかし主のいない犬小屋ばかりであった。悲しみと苦しさが去来して動けなかった。
どれくらいそこに居ただろうか?
その時、歓迎すべき見守り隊の面々と出会った。私は気を取り直して、
「こうこうこうで、あとこうこうしたいのですが・・・」と協力をお願いした。
「ここに犬が」、「こっちには猫が」、「○○にもおったなあ」・・・。
私の持っていた住宅地図を見ながら、三人掛かりであっという間に完成。
これで今日は帰れる。宿に向けて車を走らせた。もちろん明日に備えカインズに寄ることは忘れなかった。
飯坂温泉は本当にいい泉質だった。
三日目(25日午前)
今日は、昨日わかったワンニャンに会いに行くのだ。たっぷりのご飯とおいしい水を届けに。午前中に全部廻らないといけないので、早朝にチェックアウトして飯館に入る。
最初のワンコの家に行く途中、399号線から飯館村役場への分岐あたりで放浪犬二匹と出会う。餌で誘うが道路上を役場の方向へ走って消えた。
399を進み目的地に近い道路上にニャンコ一匹発見。車を停めると寄ってきた。缶詰2缶を食べ、牛乳1パック飲んで立ち去った。
*飼い主さん帰宅中だった。ワンコ二匹元気に迎えてくれた。餌支援して次に向かった。
*ワンコ二匹、ひどい飢えだった。いっぱい食べさせ山もり補給。土日のボランティアさんに連絡しておこう。
*ニャンコの家。ここはしっかり飼い主さんの手が入っている。餌支援はした。
*ここのワンコも飢えひどかった。行った時は放し飼いだった。食べても食べても帰してくれなかった。帰りの車を追ってきて、また食べさせた。
*続いてニャンコの家を二軒訪問。飢えていた。缶詰、牛乳を提供してドライフードを山盛りにした。どちらも一人で耐えていた。
*その後はワンコの家とニャンコの家を訪問したが、どちらの家も大丈夫な感じであった。見守り隊の支援のたまものか?
*最後に訪れたのは「ニャンコ王国」のお宅。全部で何匹いるのか確認できない。これどうするの??!!困った。給餌はしたけど・・・。
今回は、とにかく心身ともに疲れた。疲労困憊の「飯館村入る」でした。
その上、答えのない重い荷物を背負って帰ってきた。
玄関を開けると、そんな思いを吹き飛ばしてくれる存在があった。
愛犬「あい」が飛びついてきた。顔中をいつまでも舐めて喜びを表現している。お利口さんで留守番していたらしい?!
もうひとつ、飯館村の大内さんから丁寧なお礼の葉書が届いていた。
見守り隊の活動の一つにワンニャンの給餌がある。その材料を先日AMAZONから送っていたのだった。
これからもいっそう「見守り隊」が大切になると思う。実行部隊として役割が高まることを期待している。そして、私たちが後方支援になることを。