ミスターフリーダムの渋くてカッコいいシャツをご紹介しましょう。
まずは簡単に「ミスターフリーダム」についてご説明を。
「ミスターフリーダム」はクリストフ・ルアロン氏のお店の名前であり、氏のニックネームでもあります。
氏はハリウッドにお店を構え、その作品は色々なシーンに影響を与えています。
ヴィンテージからインスパイアされた作品群は、ハリウッドスター等も顧客に持つクラシカルでそしてスタイリッシュなコレクションです。
そんな「ミスターフリーダム」と「シュガーケーン」の蓄積された物作りの技術がコラボレーションされて出来上がったのが「M.F.S.C」シリーズです。
「M.F.S.C」は作品数は少ないですが、クラシカルでありながらどこかスタイリッシュな仕上がりは、世界基準の服好きから高い評価を受けています。
それではご覧下さい。
「ミスターフリーダム MFSC”SURVIVAL SCHOOL”SELVAGE OG HBT”SNIPES”SHIRT SC29144-441A ONE WASH」です。
有名なヴィンテージコレクターでもあるミスターフリーダムの作品は、ベースとなるヴィンテージがありますが、これは1933年に導入されて、米陸軍航空隊やCCC（1930年代のアメリカで行われた失業対策プログラム）登録者に愛用されたオリーブドラブのウールフランネルシャツ、Spec".No.8-26C Shirt,Flannel,Olive-Drab,Coat Style"がベースになっています。
そして使われている生地は、なんとデットストックのヘリンボーン生地（白耳付きの6oz.オリーブグリーンヘリンボンツイル）です。
鰊の骨（ヘリンボーン）の様な畦が細目ですよ。
左右に大型のポケットが付きます。
ボタンは通常より大きめの上質なボタンです。
このボタンはいわゆるナットボタンと言われる物で、南米のエクアドルで取れるタグワ椰子の実を研磨加工して作られ、まるで古い象牙のような雰囲気で木目のある高級ボタンです。
自然由来のナットボタンは、一個づつ個体差があるのも面白いところです。
襟の取り付け方も特徴があります。
上衿と台衿がつながったワンピースカラーです。
台襟と襟部分がステッチが入っていますが、つながった一枚生地です。
普通は台襟と襟は、別れた物を取り付けていますよ。
袖は二重のエルボーパッチになっています。
内側のボタン裏には白い生地が付いていますが、これはこのデットストック生地のセルヴィッチです。
セルヴィッチとは旧式のシャトル織機で織った時に、生地の端がほつれないように施された部分の事です。
デニムの赤耳などもそうですね。
サイドは赤のカンヌキです。
ラベルもミリタリーのM.O.D（モディファイ）の重ね付けをモチーフにしていますよ。
バズリクソンズのミリタリーチノにパンツインで着せてみました。
最近はパンツインスタイルは若いショップスタッフ達の間でも増えています。
このカッチリ感が新鮮で、またミリタリーには特に良く合いますね。
股上の深さもしっかり主張します。
裾はあえてたるまさず、しっかりパンツに入れてみました。
最近ネットのファッション記事でタックインでしっかり裾を入れるのはNGと読んだことがありますが、あえてしっかり入れる場合が良い場合もあると思います。
ミリタリーの雰囲気がするバズチノに合わせるから、しっかり裾を入れた方がオールドミリタリーなキッチリ感が滲み、こなれたオシャレ感がより出てきますよ。
ベルトはヴィンテージワークの8角形バックル。
もちろん前明けスタイルで普通に春の羽織物代わりに着れます。
ボタンが大きめなので、前を開けても様になりますね。
インにはジェラードのメガサーマル、首元にはM.O.Sのハンドメイドのペンダントで。
ミスターフリーダムの商品は、パッとみて「アッ カッコいい」という物と、ジワリと味わい深いカッコ良さのの物があります。
これは後者です。
物としてと力があるので、さらっと羽織るだけでもなんかいい感じになりますよ。
オーバーオールに羽織ったりも出来ますし、あえて迷彩のパンツに合わせて濃い濃いコーデも面白いですね。
色々使える上質な一枚です。
