昨日お客様から電話がありました。
近所のハワイに移民され成功を収め戻ってこられた方の倉を整理したら、こんなものが出てきたよ、と。
早速持って来てくださり見せて頂きました。I様有難うございました。
先程ご紹介した実名復刻のオーバーオール「UNION SUPPLY 」 US41491R-138 のリアルヴィンテージのです。
オリジナルですね。凄い偶然です。
写真を撮らせて頂いたので、ご紹介します。
UNION SUPPLY オーバーオール です。
東洋エンタープライズの実名復刻と並べてみましょうか。
東洋エンタープライズも実際のオリジナルを持っており、それを解析しながら作っています。
オリジナルは半世紀は前の物の可能性もあり、モデルにするものの品番やサイズが違うので微妙な違いはありますが、ほぼ同じですよ。
左がお客様が発見したオリジナルです。 右が東洋エンタープライズの復刻です。
ポケットの独特の形状やステッチの入り方、ポケット上の懐中時計用のチェーンホールと思われるホール
の付け方、カンヌキの入り方等をご覧ください。
ボタンはお客様のオリジナルはUNION SUPPLY のネームです。
東洋の復刻はUNION MADE です。
東洋の持っていたサンプルがボタンを付け替えてあったのか、途中からどちらかに替わったのか。
後ろです。
ポケットやラベルの位置も同じです。
後ろポケットの中は当て布で補強してありました。
お客様のオリジナルはチェックの布です。 東洋の復刻はアヒナデニム生地を付けていました。
おそらく東洋のサンプルはアヒナ生地が付いていたのだと思います。
そして左のチェック生地ですが、この生地を再現して作ったUNION SUPPLY 実名復刻のワークシャツを東洋は今回作っています。
やはりこの生地は当時「UNION SUPPLY 」で実際に使われていた証ですね。
東洋の復刻はエイジング加工で糸の色が抜けているので分かりにくいですが、同じように三本ステッチの巻き縫いで縫われていますよ。
このタイミングで偶然発見された珍ししいヴィンテージを見せて頂けたので、比べてみました。
なかなかこのクラスはオリジナルを見る機会がないので、とても興味深かったです。
後でもう一つ貴重な写真をお見せしますよ。