先程バズリクソンのウールパンツの時にちょっとご紹介したバズリクソン アヴィエイタ― レザーコートいきましょう。
1910年代から20年代あたりのまだ複葉機の頃の民間モデルの飛行服です。
A-2が主に1940年代ですからさらに古い時代ですよ。
ライト兄弟が初めて飛行機を飛ばしたのが1903年です。その少し後の時代ですからまだバイクの防寒ジャケットが併用されていた時代ですね。
ゴーグルがよく似合うそんな時代です。
このコートは存在の厚みを感じさせる無骨な雰囲気を持っています。
それでいてオシャレ感も有る、そんなレザーコートです。
ではいきましょうか。
バズリクソン アヴィエイタ―レザーコート BR80330-138 です。
ボディーはブロンコハイドです。野生の馬の革ですよ。
皺やキズがそのままの表情豊かな馬革です。
ベジタブル鞣にアニリン ハンドフィニッシュで仕上げています。
革の表情を活かす仕上げです。ベジタブル鞣は後々オイルを入れていくと色が濃くなっていきますね。
襟には2/1 Shearing Shep Mouton です。2/1インチに刈り込まれた羊の毛です。
柔らかく暖かい極上のムートンです。
襟を上げるとN-1でもお馴染みの武骨感の有る補強が入っています。
ヨーク部分の仕様はシャープな印象も有ります。
昔の白黒映画で兵隊が着ていそうな雰囲気です。
ポケットのフラップもクラシカルなミリタリ―の雰囲気ですよ。
レザーのベルトは絞ってシルエットを整えてくれます。
このベルトも存在感が有りますね。
鉄製の柄入り型抜きのバックルです。
袖口にもベルトが付いています。
二段階で絞れますよ。
内側にはリブが付いています。
大ポケットの上にはハンドウォーマーが有ります。
玉縁の雰囲気も渋いですね。
補強の為と滑りがいい様に入口はレザーを付けています。
ここに手を入れて暖をとれるように内側はウール張りです。
そうそう、大ポケットの中も同じウール貼りですよ。
使っているボタンはナッツボタンです。
椰子の木のボタンです。表皮を削って艶の有る地肌と木目を出しています。
裏地は綿の千鳥格子生地が張ってあります。
渋い柄ですね。
後ろのシルエットも綺麗ですよ。
ベルトを外すとこんな感じです。
身幅は広すぎませんが絞っても有りません。
本来はもっと身幅があったと思いますが、綺麗に着れるようにほどほどにしています。
とは言え、当時の無骨な感じを醸し出すように、やや広めです。
ベルトを絞めて少し絞った時にレザーが寄って出来る皺が、当時の雰囲気を醸し出します。
現代に合うように上手くアレンジを入れていますが、その源流にあるクラシカルな飛行服の雰囲気はしっかり醸し出しています。
一見オシャレなレザーのコートの様で、無骨な感じ(ミリタリーの匂い)が漂っていますよ。
レザーですので着込む事により自分なりの皺が出来て来ますし、オイルの度合いにより革の表情も変化していきます。
とても雰囲気の有るクラシカルな飛行服、アビエイターレザーコートです。
是非、実物をご覧ください。
余談ですが、クラッシックなバイクにこのコートでゴーグルを付けて乗ったりすると、なかなか渋いでしょうねー。
144900円です。