定款から広がる「会社を守る知識」

〜エンジェルという名の“悪魔”に気をつけろ〜

こんにちは。

これまで様々なセミナーをやってきました。例えば、

 

「起業のダークサイド」

 

 というタイトルで何度かお話しさせていただいたのですが、非常に共感をいただけてものになりました。


 法人設立や経営支援をしていると、“会社を守る”という視点が最初から抜けてしまっている方がとても多いことに気づきます。

 設立時の定款の書き方、株主の選び方、代表権の管理の仕方などは一歩間違えると、自分の会社が“自分の会社でなくなる”日が来るかもしれません。

◆ 乗っ取りは、大企業だけの話じゃない。

ある経営者が、資金難の時に出会った「エンジェル投資家」
 

 親切でやさしく、資金提供も快諾。

 しかし、契約をよく見てみると、追加出資により株式比率を逆転され、「代表権の譲渡」まで盛り込まれていた。

 こんなことは枚挙にいとまがありません。

 その後、役員を全員入れ替えられ、会社の資産も実質的にコントロールされ、
 数年後には自分自身が“追い出されて”しまう。

◆ 「乗っ取り」は静かに進む。

 しかもこの手のケースは、“合法的に”行われていることが多く、あとから「戻す」ことは非常に困難です。

 

・株式の持ち分が過半数を超えた瞬間
・定款変更で「代表取締役の選任方法」が変更された瞬間
・第三者割当増資で議決権を失った瞬間

 

 これらの法律のしくみを知らなかっただけで、人生ごと変わってしまった人を、何人も見てきました。

◆ 「定款から広がる 会社を守る知識」をいくつか書いていきます。

ということで、これから
“会社を守る”ために最低限知っておきたい実務の知識を、シリーズ形式でお届けしていきます。

予定しいるテーマ

  • 定款の目的欄で失う補助金・許認可の話

  • 株主構成と「経営の主導権」

  • 代表権の怖さと“実印”の行方

  • 役員報酬と節税の落とし穴

  • 合同会社と株式会社、どちらが乗っ取られにくい?

  • 「その契約書、支配権を渡してませんか?」

会社を守るには、先に知っておくことが最大の防御です。
「なんか怖いな」と思ったときが、行動のタイミング。

 

次回の更新を、どうぞお楽しみに!


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おはようございます。

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図らずも朝からパスタを茹でていました。
 
 

 おはようございます!

 前回に続き、今回は定款に入れておくと安心な「事業目的」の例を10個ご紹介します。

 今すぐ予定がなくても、「将来やるかもしれない」ことは、できるだけ先に書いておくのがコツです。

たとえばこのような感じです。

  1. 飲食店の経営

  2. 食料品・雑貨等の販売(ネット通販含む)

  3. イベントの企画・運営

  4. コンサルティング業務

  5. 広告・PR業務

  6. 不動産の賃貸・管理

  7. 講演・研修会の開催

  8. 映像・出版物の企画制作

  9. 海外との貿易・輸出入業

  10. 前各号に附帯または関連する一切の業務        ←これが超重要!

 特に10番目のような「その他関連する事業」という文言は、事業の広がりに対応できるようにするための保険のようなもの。

 最初はピンと来なくても、後々助けられる場面が出てきます。

 

 次回は、今日のお昼頃「目的追加が必要になったときはどうするか?」をご紹介します。