おはようございます。
今回は、少し未来の話をしてみたいと思います。
これからの都市は、「電気」や「水道」だけでなく、
“電波”をどう設計するかが重要な時代に入っています。
私たちは今、あらゆる場所で電波を使っています。
Wi-Fi、5G、監視カメラ、スマート照明、AIセンサー…
それぞれが便利な反面、実は“電波の渋滞”を起こしているんです。
その結果──
・通信が不安定になる
・センサーが誤作動する
・建物の中だけ通信が極端に弱い
…といった小さな“ノイズ”が積み重なっています。
そこで私たちは、「電波をデザインする都市空間」という新しい考え方を進めています。
これは、単に電波を遮るのではなく、
「どの方向に、どんな強さで、どんな種類の電波を流すか」を設計するというもの。
いわば、“電波版の都市計画”です。
これが進めば──
🌇 街全体が通信トラブルに強く、
🏢 スマートビルや病院のデータが安定し、
🚶♂️ 市民も安心してIoT機器を使える環境が整う。
そんな未来が、少しずつ動き始めています。
次回は、その一歩として、
東京大学と進めている「電磁環境工学」プロジェクトについて少しご紹介します。
前回の記事はこちら
