代表取締役を蹴った男の話し。
その男は、
代表取締役社長が約束されていた。
というか、社長になる権利を有していた。
♪だのに~ ♪な~ぜ~
彼の実家は、老舗のお饅頭屋さんを営んでいた、と聞いたことがある。
「営んでいた」と、過去形で書いたのだが、、、、
何年か前に廃業した、との話しを彼から聞いた。
そっかー、今の時代、甘味系と言えば、猫も杓子もスイーツスイーツ、
と言われる、「洋菓子」が中心の世の中である。
その「あおり」を受けて、か、どうかは定かでなかったが、
そこまで彼に聞くことは、「酷(こく)」では無いかと気遣い
それ以上の会話は無かった。
とある日、彼と同行商談で「津山」に向かっていた道すがら(中国道)、
彼とのたわいのない会話だった。
宝塚あたりにさしかかったところだったろうか。。。
我輩「なぁ、将来どうすんのよ。。。やっぱ九州に帰るんか?」
彼「そっすねー、九州に帰っても仕事ないもんで、と、ゆうか今の仕事
好きなんで、とにかく今、自分に与えられた仕事を一生懸命頑張り
ますよ」
なんて、たのもしい言葉が返ってきた、
上司としては、内心、嬉しかったな。
我輩「そうさなぁ、俺んちも実家は米屋やけど、米の売買が自由化
されてから全然やもんなぁ。
お前んとこ(饅頭屋)も、時代の影響なんやろ。」
。。。いやー、聞いてしまった。
ちょっと、その言い方に少し、気まずさを感じながら。。。
返ってきた言葉は、実にあっけらかんと、、、
彼「いやー、売れてましたよ~。」
我輩「(内心ほっとしながら)じゃあ、なんで継がへんのぉ、そやったら
実家に帰ったら、社長やないか」
彼「そりゃまぁ、そうなんすけどね。
でも、経営者って柄でも無いし、今のままでいいっすよ。」
我輩「そっかー、まぁいいや。」
そこで会話が途切れたが、その数分後、、、
彼「でも、宝くじ当たったら、生活変わるでしょうね。」
我輩「なんや仕事辞めるんか?」
彼「いや~、辞めないっすよー
最初に、自分の住むマンションは、即確保でしょうね。
それと、賃貸用のマンションを買いますよ。
その後は、あーしてー、こーしてー・・・(物欲の限りを語る)」
我輩「そっかー、じゃあそのマンション、俺に貸してくれるかぁ?」
彼「そりゃあ、最優先で貸しますよ~。でも、法人契約っすよ~」
我輩「俺って、そんなに信用ねーかー。」
彼「・・・・」
いずれにしても、彼は、将来確固たる地位が用意されていながら、
その道を歩むことを頑なに拒み、今の仕事に取り組んでいる。
彼の仕事に対する姿勢・覚悟はそこから違う!
、、、、のか?・・・???








