遠野放浪記 2015.12.26.-07 愛の道標 | 真・遠野物語2

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この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

我々は昼ごはんが食べたくなり、道の駅に向かった。宮守を訪れる人にとってはオアシスのような建物だが、我々も宮守に来るとだいたい一日滞在するので、道の駅には必ず一度は立ち寄る。

 

 

今はもうなくなってしまったが、当時は道の駅の入り口に、誰でも自由にメッセージを書き残せる黒板が設置されていた。俺もだいたい毎回何かを書き残していたが、思い返せば俺が子供の頃はこうした掲示板の様なものが其処彼処にあった。それが何時の間にか、何となく珍しい存在になろうとは、時代の流れは速い。

 

 

道の駅には直売所が常設されていて、季節の野菜や果物、酒や特産品が手に入る。

併設されているスーパーとの棲み分けは出来ており、買いもの客にとって選択肢は多い。

 

 

 

 

我々はレストランに入る。まだ少し早い時間だからか、我々以外に客はいないようだ。

 

 

俺はわさび蕎麦を発注。天婦羅と生卵が乗った蕎麦に、宮守産のわさびを自分で摺り卸して投入するのだ。わさびは小振りなものが一本付いて来るので、全て投入するとかなり辛いが、香りが良くとても美味い。

 

 

嫁はトンカツ定食を発注。メインのカツの他に小鉢、漬けものが2種類、さらに具沢山の味噌汁も付いて来てかなりのボリューム。野菜がたっぷり食べられるのはとても有り難い。

 

 

 

ゆっくり食事をし、昼過ぎになり店が混み始める頃になって我々は席を立った。