遠野放浪記 2015.01.11.-18 願望 | 真・遠野物語2

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この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

めがね橋前の緑地は冬でも基本的に除雪されることはないが、たっぷり積もった雪の中で頑張って川面のステージまで下りた人が何人かいるようだ。

 

 

 

よく見ると、日の当たり具合によって階段の一部ではほぼ雪が溶けている。これならステージへ下りることも簡単だろう。

 

 

俺はステージの先端から川に下り、水面に僅かに顔を出している石を頼りに進めるところまで進む。めがね橋を最も美しく眺められる場所であり、真冬には川に入ってまでめがね橋を見ようという人も少ないので、穴場でもあるのだ。

 

 

 

 

 

暫く同じ場所で過ごし、次第にあたりが暗くなって来た。

ライトアップもこの場所から眺めるつもりだが、まだ明かりが灯されるまでに少し時間があるし、流石に寒くなって来たので一度建物の中に入ることにした。

 

 

 

道の駅には真冬でも多くの人が訪れる。

建物の入り口は、産直側とスーパーマーケット側の2ヶ所あるのだが、産直側の入り口には黒板が設置されており、訪れた人がメッセージを残すことが出来る。

 

 

年明け間もないということもあり、願望を書き残していく人もいるようだ。

 

 

暖かい建物の中をうろうろしていたら、岩手限定のネームハンドタオルという商品が売り出されているのを見付けた。

なんとラインナップの中に、さきちゃんがあった。

 

 

これはこれで良いのだが、さきちゃんはどちらかというと宮守の人にとってはライバルである。

此処はラインナップにとよねちゃんさえちゃんなどを用意しておいて欲しかったが、残念ながら今のところメーカにその思いは伝わっていないようである。