供えものを手にした男たちが続々と参道へ出て、それに子供たちの神輿が続く。
中学生神輿はなかなかに重いようで、かなり苦労しながら鳥居の下を旋回していた。
参道に出てからも中学生神輿はよろよろと頼り無さ気だったが、此処で発せられたリーダーの「幼稚園児に負けてんぞ!!」という一喝で見事に持ち直した。
素晴らしい。俺はこういうスポ根的なノリは結構好きだったりする。
行列の殿を務めるのは、鹿踊りの一団だ。祭囃子の音に合わせ、踊り子たちが賑やかに踊りながら参道へ出て行く。
あの激しい踊りを、参道をぐるぐると周回しながら行うというのだろうか。だとすると、相当にキツそうだ。
噂によると、参道廻りの一団は本殿を囲うように、天神の森を3周して再び元の場所に戻って来るらしい。見ている側にとっても賑やかな時間が暫くは続きそうだ。