遠野放浪記 2014.08.18.-14 下界の楽園 | 真・遠野物語2

真・遠野物語2

この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

無事に街へ戻った俺は、遠野に来るとだいたいいつもつるんで飲みに行く面々と待ち合わせ。とぴあの近くにある魚っこや(ごっこや)という、初めて行く店に呼び出された。

暫く店が見付からずに彷徨う羽目になったが、とぴあの駐車場の警備員に店の場所を教えて貰い、事なきを得た。


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魚っこやはその名前の通り、魚料理の専門店。三陸の海の幸も今や高速道路を通って山間に運ばれて来る時代になった(御主人が大槌の人で現地から直接仕入れているらしい)。

まずは、人数分の刺身盛りからスタート。実に9種もの刺身が巨大な桶に盛り付けられて出て来る様は圧巻である。

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俺はハイボールで、俺以外はビールで乾杯。

相変わらずビールだけはどうも苦手だ。

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シュウリ貝(ムール貝)の酒蒸しやドンコ(エゾアイナメ)の唐揚げなど、普段あまり食べたことが無いような料理がたくさん運ばれて来る。

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魚だけでは栄養が偏るので、一応野菜も食べることが出来る。

テーブルには何時の間にやら、にんにくの丸焼きと海苔サラダが運ばれて来ていたが、この海苔もきっと沿岸産なのだろう。

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宴席中、話題は殆ど俺の山巡りに終始した。と言っても距離が長いだけで然して危険も無く、期待程の盛り上がりを提供することが出来るものかと自信は無かったが、新山は遠野の人でも気軽に訪れるような場所ではないため、俺の話にはそこそこの新鮮味があったようだ。

取り分け、マヨヒガを発見した話(と証拠写真)は驚きと感動を以て受け入れられた。俺としても地元民が知らない地元のネタを提供出来て光栄である(あの場所をひと括りに地元として良いかは議論の余地があるが)。