遠野放浪記 2014.05.25.-03 散文詩 | 真・遠野物語2

真・遠野物語2

この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

水田の中を歩いていると、丁度半分だけ稲が植えつけられた区画があった。

同じ区画でこのような状態になっているのは珍しいのではないだろうか。いったい、田植えの途中で稲が足りなくなりでもしたのだろうか。


1


春の花が咲く中に水田がある。幻想的な場所だ。

2


花巻方面の空は幾らか明るい。校舎の姿もおぼろげながらに見えている。

3

4

5


水田の中を通る道は、途中で左にカーブを切っている。釜石街道と釜石線に沿うようにして。

6


街外れに向けて水田は段々に高くなっている。あの上から今いるあたりを見下ろしたら、壮観だろう。

宮守女子高校の生徒たちは、いつもこの風景を見ながら青春を送っていたのだろうか。

7

8


高いところを目指して歩いていると、背後からバルバルというエンジン音が聞こえて来た。

振り返ると、今まさにひとりの若者が自動稲植え機に乗って稲を植えているところだった。

9


そろそろ田園の端に近付いて来た。

10


振り返ってみると、結構な距離があった。そんなに歩いた気はしなかったのだが。


11


カーブを曲がると、その先には何があるのかな。