遠野放浪記 2014.05.24.-14 架け橋 | 真・遠野物語2

真・遠野物語2

この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

急速に暗くなりつつある道を、俺は早足で歩いた。やがてめがね橋が見えて来て、安堵する。


1


めがね橋のライトアップが既に始まっていた。まだ辛うじて空が明るいので目立たないが、もう間も無くその幻想的な姿が暗闇に浮かび上がるだろう。

2

3


宮守の街にも、明かりが灯り始めている。未だ見知らぬ仲とはいえ、誰かと過ごす夜は少しだけ寂しくない。

4


今日の宿は道の駅のソファ……。たまに同じような目的の旅人と出会うことがあるが、今日は俺の他にも誰かが一夜を明かすだろうか。

5


メッセージボードにシロへのコメントを書き残し、トイレに行ったりしてからもう一度見に行ったら、誰かがコメントを書き足していた。

6


俺以外にも多くの人に祝われて、シロもきっと幸せを感じてくれていることだろう。