遠野放浪記 2014.04.27.-12 行軍 | 真・遠野物語2

真・遠野物語2

この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

山頂から急な斜面を暫く下ると、再び雪が厚く積もった広場に出る。山は上りと下りでも、全く違った表情を見せることがある。


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斜面の中の僅かな平地が、雪に覆われると果てしなく広く感じられた。

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やがて雪解けの水が、登山道に沿って小さな川になって流れ落ちて行くところを発見した。貴重な道案内に助けられ、白望山を下って行く。

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此処まで下って来ると、流石に雪の量は減り、周囲の木々が高くなって眺望が遮られて来る。

僅かに見える遠くの山にも、まだ雪が残っているのが見える。

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まだ道程は半分くらいだ。これだけ急な斜面だと、上りよりも下りの方がずっときつい。

雪の中を苦労して登頂した後だけに、疲れも足に蓄積されつつある。慎重に下ろう。

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また傾斜がほぼ横ばいになり、雪が積もった広場に辿り着いた。

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幸いこの場所では、次の道がすぐに見付かった。

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気付けば道はすっかり森林地帯に入り込んでいる。登山口がもう近い。

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全てが上手くはいかなかったが、刺激的だった残雪の白望山との時間がもうすぐ終わる。