遠野放浪記 2014.03.23.-11 和野にて | 真・遠野物語2

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この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

山々は未だに冬の色濃く、その麓に寄り添うようにして小さな集落が点在している。


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春になれば一斉に命が芽吹く田園は、今は人が近寄らない領域と化してしまっている。

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大通りのすぐ側だが、全く別の世界が広がっているようだった。

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和野の集落に分け入って行くが、例によって遠野遺産が何処にあるのか、正確な場所まではわからない。勘を頼りに、細かい場所を探って行くしかない。

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地元の人以外は通らないような、迷路のような路地が雪原を縫うように広がっていた。

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大きな街があんなに遠くに見える。遥か彼方には、未だ深く雪を戴いた六角牛山の姿が見えた。

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和野の裏道は、山に近い場所だからか、意外にアップダウンがあって走り回っているうちに息が切れて来る。それっぽい横道を見付けては入ってみるが、目的の神社はなかなか見付からない。

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和野集落の中心からも、次第に遠ざかって来た。

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この先には、もうほぼ何もない筈だが……。

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もしかしたら目的地は別の場所にあるのかもしれない。まだ時間はあるので、もう少し集落の中を中心に巡ってみよう。