遠野放浪記 2014.01.13.-08 帰投 | 真・遠野物語2

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この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

上野から帰途に就いたのは21時過ぎで、まだ時間に余裕があったので途中で晩ごはんを食べて帰ることにした。広小路あたりにはチェーン店を含め大抵のジャンルの店が揃っているが、今回も例によってモリモリサービス券を持っているので、日高屋にした。


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今回は汁なしラーメンを発注。うーん、このジャンクな感じが、長旅の疲れを癒して腹を満たすのには丁度良かったりするw

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そして再びレジでモリモリサービス券を貰い、日高屋の無限ループから抜け出せないことを懸念しつつ、家に帰った。

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菊坂に並ぶ店にはまだ明かりが灯っているが、通りはとても静かだ。

俺は旧柴田商店の交差点から、菊坂に並行する裏通りに入った。

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裏通りはなおのこと静かで、人っ子ひとりすら見掛けることは無い。

菊坂は下りの一方通行なのだがこちらは上りの一方通行なので、たまにタクシーなどが対向車として走って来たりするのだが、そもそも大通りから直接進入する道が無いので、それすら疎らなのである。

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裏通りと菊坂は、大小幾つもの階段で繋がっている。平成の再開発から取り残された、昭和の空気が吹き溜まる路地が今でもこうして人々の生活の中に残っている。

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この街に住んでいるからこそ、東京に戻って来てもまた日々精一杯生きて行こうと思える。子供の頃から憧れだった本郷を置いて、俺の心を東京に繋ぎ止めておける土地は無いだろう。

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こうして2014年最初の遠野旅行は終わりを告げた。


さて、今年はどのような年になるのだろうか……毎年、前年とは違う刺激を味わってみたいと思い、様々にエクストリームな試みを続けているのだが、果たしてその効果はあるのやら、ないのやら。

しかし遠野には俺がまだ知らないことがたくさん残っているのを実感したし、遠野遺産もコンプリート出来ていない。未知の魅力を追い求めていれば、きっと新しい刺激に出会えるに違いない。そんなアンテナを張り巡らせつつ、俺はまた近いうちに北へと足を運ぶのだろう。