遠野放浪記 2013.12.31.-09 がんばれ | 真・遠野物語2

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この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

本郷も繁華街まで出ると、ビルに灯された冷たい明かりに照らされているが、後数時間で一年が終わる今日は、やはり静かだ。


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車の通りも、本郷通りや白山通りに比べると無いに等しい。

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中央線の御茶ノ水駅から、東京を経由して南下するルートでの帰省だ。

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ホームに降りると、丁度東京行きの列車が到着したところだった。

列車待ちの時間があれば、思い出に駅の様子を写真に収めたかったのだが、慌てて飛び乗ったせいで、こんな写真↓しか撮れなかった……。

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兎も角、コレを逃すと列車は10分近く来ないので、助かった(宮守での1時間は待てるというのに、この気持ちの差は何だろう)。

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東京駅からは、東海道線に乗り換え。もうホームで列車を待つ人も殆どいない。

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実家の最寄駅の辻堂までは、1時間くらいかかる。

すっかり夜になって車窓も楽しめないし、長旅の疲れも出たのか、東京を出てすぐに寝入ってしまい、気が付いたら都合の良いことに辻堂駅に到着するところだった。

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辻堂は各駅停車しか停まらない小さな駅だが、藤沢に茅ヶ崎という大きな駅に挟まれ、ベッドタウン的な立ち位置の街として人気があるのか、いつもそこそこの人がこの駅で降りて行く。

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尤も、俺が学生の頃は周辺には何もなく、駅舎ももっと垢抜けない感じだったのだが、最近ではすぐ前に大きなショッピングモールが出来たりして、駅の雰囲気も変わってしまった。

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跨線橋から下りる階段も、昔は道路の向こう側にしかなかったのだ!

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しかし駅から離れると、昔より家の数は増えたものの、街から感じられる空気は変わっていないようだ。

仮にも10年近く住んだ街だ。やはり愛着はある。時々こうやって帰って来て、ホームに降りた瞬間に感じる匂いは、いつまでも同じであって欲しい。