遠野放浪記 2013.07.15.-11 晴れ間 | 真・遠野物語2

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この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

広大な宮城の田園地帯を列車は南に向かって進む。


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夏の盛りまであと少し。遠くの山では雨が降っているのだろうが、その雨が東北に夏を齎すだろう。

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時々、何も植わっていない田畑を見掛けることがある。

キャベツやカリフラワーといった野菜は夏植えなので、その準備中だろうか。

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やがて列車は県境に差し掛かり、一瞬空が暗くなる(何故かいつも県境は天気が悪い)。

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しかし福島へ抜けるとすぐに、日差しが戻って来た。

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そして眼下には、厚樫山中腹からの見事な景色が。

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雲は多いが、日差しはしっかりと地上に届いている。福島の夏は明るい。

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やがて列車は山を下り、藤田駅に到着する。

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福島から郡山へ下り、白河を渡ればもう北関東に突入だ。旅の終わりはあっという間な気がして、このあたりから少しずつ寂しさが込み上げて来る。

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初夏の東北に見送られ、現実が目の前に近付く。

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次は黄金の福島が、俺を出迎えてくれるのだろうか。