遠野放浪記 2013.07.14.-07 川魚の災難 | 真・遠野物語2

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この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

道を歩いていると、寺沢川に点在する四十八滝を解説する看板を見付けた。


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その最初の滝がすぐ近くにあるみたいだ。

滝マニアとしては行ってみるしかない。

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道はずっと寺沢川と並走しているわけではないので、こうして滝を見学出来るよう階段などが整備されている場所は貴重だ。

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これが四十八滝の殿、一の滝だ。

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ごうごうと音を立てて水が流れ落ちる様は、かなりの迫力。

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看板にはその昔、この滝の上で無尽和尚が一匹の川魚を捕まえ、彼に向かって「これ以上上流に行ってはいけないよ」と言い付けて川に放したという伝説が書かれていた。

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此処にも無尽和尚の足跡が残っているとは……彼はいったい、何者だったのだろうか。

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滝にそれを訪ねてみたところで、答えが返って来る筈もなく……。

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この先が、只の一匹も川魚が立ち入らないという、一の滝よりも奥の渓流。

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禁忌の地に立ち入ることが出来るのは、いつだって勇気ある人間だけなのである。