遠野放浪記 2013.07.13.-08 深々夜々 | 真・遠野物語2

真・遠野物語2

この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

美味しい寿司の時間を終え、今日のところは寝るだけである。

宮守に来たら寝床は道の駅一択(爆)なので、パティと一緒に夜な夜な宮守の街を走って釜石街道へ向かう。


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宮守のメインストリートは釜石街道よりも高い場所にあるので、何処かにめがね橋を綺麗に見下ろせるスポットはないものかと探しながら走ってみたが、家や木々が多いため、案外そのような場所は存在しなかった。

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唯一、宮守小学校の校庭からは視界を遮られることなくめがね橋を見下ろせるのだが、夜は当然閉まっている。

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これは釜石街道に面している土地を手に入れ、家を建てた人の特権か……。

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やがてライトアップの時間も終わってしまったので、諦めて真っ直ぐ道の駅に向かうことにした。

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道の駅の入り口では、少々遅い七夕飾りがお出迎え。

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休憩スペースにも、天の川をイメージした装飾や、訪れた人が短冊に自由に願いを書いて飾れる笹飾りが置かれていた。何故だかこの七夕飾りだけで、遠くに来たなぁと感じる。

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ちなみに七夕が終わると、その後には遠野まぬけ節の開催が待っている。

まぬけ節の起源は全く不明で、戦後には人々の記憶から忘れ去られそうになっていたということだが、現代にこうして形を変えながらも受け継がれていることが誇らしい。

さらにその後は花火、各地に散らばる神社の例大祭と、9月の遠野まつりまで遠野中が祭典の季節に突入する。

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さて、明日は出来るだけ早起きし、宮守駅から遠く離れた寺沢高原を目指す予定だ。

天気が少々心配ではあるが、今回はココ一本勝負で宮守を訪れているので、例え土砂降りでも代わりに他の場所へ行くという選択肢は無い。どうか晴れて欲しいと願いつつ、自身の体力も抜かり無く温存するため、俺は早々に寝袋に潜り込んで目を閉じた。