遠野放浪記 2013.05.03.-13 大いなる迷子の始まり | 真・遠野物語2

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この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

達曽部から遠野へ向かう途中の塚沢で、塚沢神社を探して彷徨う俺。

すると、早速峠道沿いに神社の鳥居を発見。


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畑の間を抜けて神社に近付いてみる。

しかし、此処は違ったみたいだ。流石にそんなに簡単に見付かる程遠野遺産は甘くない。

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ちなみにこの神社、かなり急な斜面の上にあり、参拝するのもひと苦労だ。

境内からは遠くの山も一望できる程見晴らしが良い。

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名も無き小さなこの御社は、基本的には正面に広がる畑の持ち主が参拝するだけなのだろうと思われる。ちゃんとした参道はほぼ無いに等しく、苦労して急斜面を上って来ても、御社の前にはさらに垂直に近い坂が待ち構えており、近付くことは叶わない。

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鳥居にも覆殿にも社号は記されておらず、何が祀られているのかは此処からではわからない。

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こうして思いもかけず不思議なものに出会えるのが、旅の楽しさである。

丁度良い休憩にもなり、引き続き峠道を走る脚にも力が入る。

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春の空は抜けるように明るい。少し汗ばみながら、のどかな峠の集落を走って行く。

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やがて行く手に、塚沢バス停塚沢地区センターの案内が見えてきた。

ということは、このあたりが塚沢の中心だろうか。

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塚沢神社もこのあたりにある可能性が高い。

ちょっと案内に従って、横道に入ってみよう。