遠野放浪記 2013.01.14.-09 矢板ストップ事件 | 真・遠野物語2

真・遠野物語2

この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

黒磯を出発してからは、流石に吹雪の勢いも上げ止まったのか、小康状態といったところで落ち着いてきた。


1


降雪量自体はまだまだ多そうなのだが、僅かばかり風が収まってきたことで視界も回復し、荒れ模様という感じではなくなってきた。

2


3


上野~遠野の道中でも指折りの美しい車窓が拝める宇都宮線だが、こんなに白くなったところを見るのは勿論初めてだ。


4


北関東といっても山間部ではないこのあたりにこれだけの雪が降るのは、やはり珍しいことなのだろう。

5

6


最早車外に動くものは見えない。皆じっと息を潜めて吹雪が通り過ぎるのを待っているのだろうか。

7


そして列車は矢板駅に到着。

8


宇都宮線内では大きな駅ではあるがターミナルでもないし、普段は1分も停車せずに出発してしまう駅だ。

9


しかし今日は5分待っても、10分待っても列車は出発しない。

次第に焦り始める周囲の乗客……何か嫌な予感がしてきた。