遠野放浪記 2013.01.14.-03 泰平 | 真・遠野物語2

真・遠野物語2

この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

太陽は生憎雲の向こうだが、それでも今日の岩手は厳冬期にしては穏やかな天気に恵まれた。


1


花巻を出発した列車は県南に下り、岩手の南の玄関口である一ノ関を目指す。

2


道に雪は殆ど無い。が、春を待たずに此処を歩く人がどれだけいるのだろうか。

3

4


岩手の南端が近付くに連れ、雪は少しずつ姿を消していく。

5

6

7


前沢駅を出ると、車窓に北上川が合流。この先には奥州浄土の中心である平泉が待っている。

8


此処まで下って来ると、もう雪はほぼ完全に隠れてしまった。

9


やがて列車は一ノ関駅に到着。

10


県境を越えて行く旅人を迎えるには些か重い色をした空が広がっているが、それでも線路は宮城に向け、真っ直ぐに延びていた。

11


落ち着いた天候の岩手を抜けた先、宮城はどのような様子なのだろうか。

12


次の列車は小牛田行き。まだ先は長い。