ランサムウェアの攻撃の「構図」。 | ITコンサルが語る よりわかりやすい 情報処理技術者講座

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「情報処理技術者試験の合格」を目指す人にとって
役立つ情報、事例、コンテンツ、思考法 ・・・などなどを
のんびり綴ってゆきます。

リンピックも終ってみると
選手の活躍の報道を上回るような

 

 大きな記事

 

となるサイバー攻撃などは、
私の知る限りではありませんでした。

 

 

オリンピック期間中に発表された
時事ドットコムニュースでは、なぜか

 

 ランサムウェア

 

の話題を(無理やり!?)

 

 オリンピック

 

に絡めたタイトルで掲載されていました。

 

五輪の裏でサイバー熱戦 進化する身代金ウイルス
新型コロナウイルスの流行で1年の延期を余儀なくされた東京五輪・パラリンピック。最高峰のアスリートたちが熱戦を繰り広げる裏側で、国家間の
サイバー攻撃が暗い影を落とす。近年は身代金要求型コンピューターウイルス「ランサムウエア」の脅威が増大。ウイルスの開発者と攻撃の実行役が分業体制を敷いて進化させる、その「ビジネスモデル」の実態を探った。

 

記事を読んでみると、攻撃の事例や、
技術的な内容として

 

 目新しいもの

 

こそありませんでしたが

 

 ランサムウェア攻撃の 構図

 

や仕組みについては、私も

初めて知る内容でした。

 

ウイルスの開発者は、ダークウェブ上で実行役を募り、ランサムウエア攻撃を仕掛けられる仕組みを提供する。(略)開発者は自らに捜査の手が及ぶリスクを軽減することができる一方、実行役はこの仕組みを使えばコンピューター科学の専門技能がなくても金銭を脅し取れるというわけだ。NTTデータの新井悠エグゼクティブセキュリティアナリストは、両者の関係について、振り込め詐欺グループと、現金の受け取り役や引き出し役の関係に例える。

 

要は

 

【攻撃の構図】

・ランサムウェア開発者 ニヤリ

 ↓

 ↓(実行役を集め、仕組みを提供)
 ↓

・実行役 グラサン
 ↓

 ↓(仕組みを使い、攻撃)
 ↓

・企業 えーん

 

といった構図となっており、企業から

 

 身代金 コインたち

 

が取れれば、開発者実行役

 

 山分け

 

する訳です。

 

 


しかも、その仕組みに名前まで
付いていたことは初耳で、不謹慎ですが

 

 ( ̄▽ ̄+) あ。うまい!

 

と密かに感じてしまいました。

 

その仕組みは、ネット経由でソフトウエアを利用できるITサービス「Saas(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)」になぞらえて、「Raas(ランサムウエア・アズ・ア・サービス)」とも呼ばれる。

※ 情報処理技術者試験では、通常、
 最後のsは大文字で表記します

 

【SaaS】(Software as a Service)
必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにしたソフトウェアもしくはその提供形態のこと。これまでパッケージ製品として提供されていたソフトウェアを、インターネット経由でサービスとして提供・利用できるようになった。

 

 

 

 

 

なみに、RaaS という略号は、
別のところでも利用されていて

 

小売業の RaaS】(Retail as a Service)
小売のサービス化という意味で、革新的な仕組みを持つ小売事業者が、IT事業者と協業して、他の小売事業者へのサービスを提供する、小売向けの新たなサービス提供方法

 

物流業の RaaS】(Robotics as a Service)
クラウド環境にて必要な時に物流ロボットなどをネットワーク上から使用する形態

 

といった意味もあります。

 

 

 

以前、こちら で紹介しましたが

〇aaS といったものの多くは

 

 ITを活用したサービス

 

なので機会があれば、少しずつでも
覚えていくようにして下さいね。


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