話し言葉(口語)を、そのまま
文章(書き言葉、文語)
にしてしまうと
意図しているもの以外
の情報を、読み手に与えてしまうことが
あります。
例えば、TBS NEWS で掲載されていた
専門家
とアナウンサーとの会話を文字起こしした
原稿ですが、語尾を注意してご覧下さい。
一つ一つ疑問に先生に答えていただきます。まずは1回目に発熱があった、痛みがあった、副反応がつらかった、という人の疑問です。「2回目の副反応はもっとつらいの?」(山内アナ)
2回目が副反応が強くでやすいというのは・・・その通りだと思います。なので、・・・を使って対処するっていうのでもいいんじゃないかと思います。(松本哲哉教授)
では続いての疑問です。1回目に副反応がなかった人が「何も反応ないけれども抗体はちゃんとできているのかな」と不安になったようですが、どうでしょうか?(山内アナ)
・・・少なくともほとんどの方は副反応があるにしろないにしろ抗体はちゃんと上がっています。なので、・・・あまり心配しなくていいんじゃないかと思います。(松本哲哉教授)
また、このような疑問もありました。接種部位が痒くなったという声も多く聞かれたんです。こんなときに「虫刺されの薬を塗って大丈夫?」ということなんですが、いかがですか?(山内アナ)
・・・炎症があるところに、そういうものをつけると、逆に腫れが強くなってしまう可能性もあります。そういう意味ではむしろ・・・を使う方がよろしいんじゃないかと思います。(松本哲哉教授)
少なくともワクチンが半年は持つと考えていいんですか?(井上アナ)
基本的には半年は持つと思います。変異株に関しても基本的に半年ぐらいは持つと思うんですけど、ただ抗体価が下がってきたときにどんな変異株が出てくるのかによって、また状況が変わってくるんじゃないかと思います。(松本哲哉教授)
この専門家の口癖なのかもしれませんが、
回答している文章は1箇所以外、論文では
厳禁
とされている語尾表現の
思います
が多用されていて、文章からは
( ̄▽ ̄メ) なんだか
断定もできない感じで
あてにならん 専門家・・・
と強く感じてしまいます。
もちろん、ウイルスやワクチンに関して、
まだ十分な知見、データが揃ってないと
いう理由も考えられますが
( ̄▽ ̄メ) そんな
訳の分からん もの、
接種できるか!
と読み手が考えてしまっても
おかしくはないでしょう。
つまり、口語を文章で使うことは
意図しているもの以外
の情報を、読み手に与えてしまうことが
ある訳です。
情報処理技術者試験の午後2の
論文でも文章の中に、急に
口語調の表現
が登場すると
大きな違和感
がありますし、同じテーマの問題を
論述している他の論文と、無意識に
( ̄▽ ̄;) この方は
日本語、大丈夫かなぁ~
と、不必要な比較をされてしまいますよ。
過去に論文添削の際にコメントさせて
頂いた口語調表現を検索すると
・なので、~(文頭での使用)
・だいたい
・~とか(並列表現)
・~の(文語では「こと」)
・~する(文語では「~をする」)
などがヒットしました。
あなたも思いあたる表現があれば、
今後、意識しておくようにすると
よいでしょう。
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