私が不動産有効活用の話をするとき、

最初に言うのは「不動産の原点は賃貸にあり」

ということです。

賃貸をベースに不動産売買価格が形成されている

と言っても過言ではありません。

思い起こせば20数年前の平成24・25年頃の

ビザ緩和から始まる爆発的に増加するインバウンド。

やれホテルだの民泊だの不動産業界も浮足だし、

ついにはゲストハウスやシェアハウスという正に

「時空を超えた」不動産の細切れ販売にまで

たどり着いていくことになりましたね。

それまでもウィークリーマンスリーマンション

という定義もあることはありましたが、

法整備がついていかず時代に取り残された格好でした。

 

この「時空を超えた」究極のゲストハウスやシェアハウスは

宿泊の「時間」も「空間場所」もフリーなスタイルを

とっています。こういうフレキシブルな発想、

これはある意味で私は、コインパーキングから来ている

のではないかと考えています。

 

一般に言うところの月単位の駐車場は例えば番号1番

という場所ならその場所を固定して24時間固定の

賃貸賃料でした。が、コインパーキングは違います。

まずは時間を超越して、場所を固定しない。

 

この概念は素晴らしい、と私は今でも思っています。

空きスペースどこでも停めれる。そして24時間いつでも

停めれる。そして10分とか細かい単位。

 

一般的な駐車場であれば停める時間帯はほぼ決まっていて、

特に通勤で利用するスペースは日中利用者はいない。

コインパーキングはその時間を有効活用できるのです。

 

思うに、今まで1日8時間利用で月契約していたのが、

1日24時間活用できるとすればコインパーキング会社の

収益はもしかすれば3倍?

 

コロナは想定外としても、

ゲストハウス、シェアハウス、簡易宿所増えて当たり前、

という収益構造のしくみ。

 

ロットを小さく、

そして汎用性を持たせば収益構造は劇的に変化する、

その原型がコインパーキングという

賃貸ビジネスモデルにあり、ということですね。

 

この記事は2018年2月6日

読売新聞の取材を受けましたが…」を

再構成したものです。m(__)m

※実際の現場で”3倍”も最近でも事例があります。