FXでは「利益が出ているときだけ確定申告をする」と認識している人が多いです。
赤字のときはそもそも儲かっていないので、申告しなかった場合に益も不利益もないと感じてしまうようです。
もちろん利益が出ているときには確定申告は必須になりますが、逆に損失が出ているときに確定申告を行うことで、メリットがあるケースも存在します。
FXで損失が出たときは、「翌年繰越控除」を受けることができるという大きな特徴があります。損失が出ているときには、翌年以降3年間は利益が出たときに相殺できるという便利な制度があるのです。赤字を繰り越して翌年の利益と相殺できる仕組みによって節税効果が期待できます。
これは個人事業主が赤字を繰り越して、翌年以降に黒字と相殺できる仕組みと似ており、浮き沈みのあるフィールドでお金を動かすときには便利な制度であるといえます。
FXはレートが上がるか下がるかの2択であるにもかかわらず、実際に利益を出している人は1割以下ともいわれています。FXに挑戦してみたものの、赤字になってしまったという場合にもしっかり確定申告をして、翌年の節税に努めていきましょう。