独奏主題による変奏曲(エニグマ)
□作曲年
1898年
□作曲されたきっかけ
エルガーがピアノに向かって物思いにふけっていたところ、即興で弾いたひとつのメロディを妻キャロラインが気に入り、それをもとに変奏曲の作曲をはじめる。
奥さんが大好きだったんだなぁ。
1)見た目の美しさ 5
一般的なオーケストラ編成。
2)ひと口目のインパクト 6
静かな始まり。
テーマがしっとり演奏される。
3)ふた口目以降の味わい 9
弦楽器→弦楽器+管楽器と編成が拡大していく時に生まれる和声進行の高揚感がたまらない。
4)あと引く美味さ 10
何度も同じメロディが演奏され、しかも後に行けば行くほどじっくりたっぷり歌われるので、メロディがずっと頭に残る。
5)もう一度食べたい 10
聴き終わった後、何度も聴きたくなる中毒性、心地よさがある。
□こんな時に聴きたい
しっとりと雨が降っている日に。
座り心地がいい椅子に座って、読書をしながら。
□その他
シカゴフィル 1997年
指揮:ダニエル・バレンボイム
ショルティに捧ぐ演奏。
感傷的なメロディが亡くなった人への敬意や、畏敬の念を込めるのにふさわしいのだろう。
演奏にも自然に気持ちがこもるし。
それぞれの変奏曲には妻や友人の名前のイニシャルが添えられ、それぞれの人柄を表した曲調になっている。
この音楽には、謎(エニグマ)が込められているとエルガーが述べているが、それがいったいなんのか?現在でも答えが出ていない。
そもそも、そんなものはなかったのかもしれない。
エルガーの悪戯っぽい人柄や、他人を思う気持ちが感じられる曲。
友人にも家族にも愛されキャラだったんじゃないだろうか。