破滅的環境破壊を起こす原発事故の影響を軽視し、二酸化炭素の排出を減らすため?より毒性の強い放射能排出には目を瞑り原発を容認?

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 Yahoo!・ニュースソクラ 最終更新:2/16(水) 11:32
原発は「グリーン」 EUの評価に批判続出
【緑の最前線】グリーンエネルギーに分類は強引過ぎる
CC BY-SA /Joh0191

 EU(欧州連合)委員会は先週初め、原子力と天然ガス発電を「グリーン電源」に分類する「タクソノミー」法案を公表した。一定の条件のもとで原子力と天然ガスを脱炭素に貢献するグリーンエネルギー類に組み入れ、支援・拡大を目指す法案だ。

 原発については高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の安全処理の場所や資金計画を要件とし、新増設は45年まで、運転延長は40年までに各国規制当局の認可を得ることが条件になる。天然ガスについては1kw(キロワット)時の二酸化炭素(CO2)排出量が270グラム未満、30年までに建設許可を取得し、石炭火力の置き換えなどに限るとしている。

 今すぐ、天然ガスを廃止すれば、経済活動に与える影響が大き過ぎる体験をしたばかりだ。一時的、過度期の措置としてグリーン分類に入れることは一つの選択肢だとする見方もあるようだ。

 原発の評価は複雑で深刻だ。ドイツなどに代表される反対理由は原発が科学的に見て完成された技術ではなく、不完全な技術だとする判断が根底にある。1986年4月、当時のソ連領、現ウクライナでチェルノブイリ原発事故が起こった。

 2011年3月には東日本大震災が発生し、東電福島第一原発が破壊される事故が発生した。大量の放射性物質が周辺地域に流出、飛散、拡大し、深刻な放射能汚染被害をもたらした。16万人を超える人々が住処を追われた。チェルノブイリも福島も汚染された地域の回復はほとんど進んでいない。

 原発は順調に稼働している時は、便利なエネルギーだが一度事故が起これば、取り返しがつかない被害を引き起こす。ドイツが脱原発に踏み切ったのは福島原発事故が契機になった。

 原発にはもう一つ深刻な問題が残されている。原発稼働によって排出される高レベル放射性廃棄物の最終処分場の適地がほとんど地球上に存在しないことだ。現状ではフィンランドとスウェーデンの2カ所だけ。放射性廃棄物を金属の容器に入れ、地下500メートルの岩盤に粘土と埋め込み、最低10万年保管する仕組みだ。こんな適地は地球ひろしといえどもほとんど存在しない。

 原発がグリーンエネルギーと評価され、今後、アジアやアフリカ、南アメリカなどの途上国が我も我もと原発の新増設に踏み切れば、核のゴミが世界中にあふれ、将来世代の生存に大きな脅威になるだろう。想像するだけでも背筋が寒くなる。

 EUはこれまで温室効果ガスの排出削減を定めたパリ協定の推進で指導的役割を演じてきた。特に科学的知見を踏まえたEUの取組みを模範として多くの国が努力してきた。そのEUが突然手のひらを返すように、原発と天然ガスをグリーンエネルギーに分類するのはあまりに強引過ぎで無理がある。

 安全性や温暖化対策上将来は廃止すべきエネルギーだが、今突然廃止すると日常生活や経済活動に大きな支障となるため、好ましくはないが一時的、過度期のエネルギーとして受け入れざるを得ないというグレーゾーンのエネルギーとして明確に位置づけて分類し直すべきだろう。】一部抜粋