関西電力は「次の点検で配管を交換しても安全上、問題はない」と主張したが、
規制委はこれを認めず、テロ対策施設の完成遅れも重なり、最短12月22日までは、
関電の「稼働原発ゼロ」が続く。

高浜原発3、4号機停止へ 関電、テロ対策遅れー川内原発1、2号機に続き全国2例目
【大甘、抜け道だらけの規制基準さえ満たせない原発が、大手を振って稼働していたが、
テロ対策の期限切れで、川内原発1、2号機に続き・・

再び、全原発が停止され、要らぬ心配をしなくて済む日が、やがてやって来るだろう。

原発テロ対策、未完成の場合1週前に停止命令 。フィルターベントも免震重要棟も未着工だが・・

 iza・産経デジタル 2020.10.4 18:47
関電原発、試練の秋に テロ対策施設が再び期限切れで停止 11月には「原発ゼロ」可能性も

【特重施設には大規模工事が伴い、工程も長期にわたる。関電の場合、全原発7基の設置工事費は計4483億円と試算する。来年6月以降には高浜1、2号機などが期限を迎えるが、間に合うかは厳しい状況だ。

 また、定検中の大飯3号機では9月に配管の亀裂が発見された。原因や対策を原子力規制員会に報告しており「(規制委の)評価を待つしかない」(関電幹部)状況。このため、当初10月下旬予定だった本格運転再開のスケジュールは見通しが立たなくなった。】一部抜粋

 
 ANNnewsCH 2020/10/19
大飯原発3号機の再稼働見送り 亀裂ある配管交換へ

【福井県の大飯原発3号機の配管に亀裂が見つかった問題で、関西電力は3号機の再稼働を見送り、亀裂が見つかった配管を直ちに交換することを明らかにしました。

 大飯原発3号機は9月末に再稼働の予定でしたが、放射性物質を含んだ冷却水が通る配管に細かい亀裂が見つかっていました。関西電力は、再稼働してから約1年後の次の点検で停止する期間に配管を交換しても安全上、問題はないと主張してきました。しかし、原子力規制委員会は亀裂が今後、どの程度拡大するのか分からないなどとして難色を示していました。大飯原発は来月3日に4号機が点検のために停止する予定で、その時点で稼働している関電の原発はゼロになります。】


 日本経済新聞 2020/10/19 18:18
関電の原発、11月3日に3年半ぶり稼働ゼロ 配管交換で
【大飯3号機は定期検査で配管溶接部に亀裂が見つかった。関電は継続して使用できないかを模索したが、より安全性を重視する必要があると見直した。もともとは9月下旬としていた再稼働時期は「未定」としている。

関電は東日本大震災後に高浜原発(同県高浜町)3.4号機と大飯3.4号機の計4基を再稼働した。高浜3.4号機は定期検査中で運転を止めており、足元で唯一稼働している大飯4号機も11月3日に検査に入る。そのため4基全てが検査中となる。高浜3号機が運転を再開する12月22日までは「原発ゼロ」が続く見通しだ。関電は電力供給に問題はないとしている。】一部抜粋


 朝日新聞 2020年10月20日 9時00分
関電、3年半ぶり稼働原発ゼロ 亀裂判明など検査長引く

【関西電力の原発が来月、1基も動かない「稼働ゼロ」になる。亀裂や損傷が見つかって検査が長引いたり、テロ対策施設の完成が期限に間に合わなかったりしているためだ。ゼロの期間は1カ月半ほどが見込まれ、業績への影響は避けられない。老朽原発の再稼働問題などもあり、関電の原発事業はさらに厳しい運営を迫られそうだ。

 関電は福井県内に3原発計11基(4基は廃炉決定)を持つ。このうち大飯3、4号機と高浜3、4号機を稼働させてきたが、それぞれに問題が生じ、11月3日に大飯4号機が定期検査に入ると、すべての原発が停止することになった。

 高浜3号機は定期検査中に蒸気発生器の伝熱管2本に損傷が見つかり、検査を延長。新規制基準で設置が義務づけられているテロ対策施設の完成期限の8月までに再び動かす予定だったが、工事も遅れて、運転再開は12月22日にずれ込んだ。高浜4号機もテロ対策施設が期限に間に合わなかった。12月中に完成する見通しで、運転再開は来年1月25日の予定だ。

 今年9月下旬に再稼働予定だった大飯3号機も、配管の溶接部に長さ67ミリ、深さ4・6ミリの亀裂が判明。関電は国への報告は必要ないとの認識だが、「安全性を理解いただけるよう説明を尽くす」(広報)とし、原子力規制庁の認可を経て運転を再開する方針を示してきた。調査を進めてきたが、配管を交換することとなり、定期検査が数カ月程度長引くことになった。

 こうしたなかで11月3日に大…】