新規制基準が安全対策で求める重要施設で、未完成なのはテロ対策施設だけではない。
フィルターベントも免震重要棟も未着工のままだ。

「福島原発に免震重要棟がなかったら東日本は死の町になっていた」といわれるが、
その免震重要棟さえ未着工のまま、
なぜか? 川内、玄海、伊方、高浜、大飯の5原発9基が、そ知らぬ顔で再稼動している。


関連記事
原子力ムラの甘え一蹴・・規制委を目覚めさせた?〝伊方運転差し止め判決〟での規制委否定
「テロ対策の施設が未完成だけではなかった」九電の原発には「免震重要棟」もない
「原発のテロ対策」は、驚くほど整っていない チェルノブイリ30周年で考えるお寒い現実
テロ対策不備で秒読みに入った卒原発=ドローン進化の前に打つ手なし?

 福井新聞より
原発テロ対策、1週前に停止命令 未完成の場合、規制委
【原子力規制委員会は12日の定例会合で、テロ対策施設「特定重大事故等対処施設」が設置期限までに完成していない原発は運転停止を命じると決めたことを巡り、期限日の約1週間前までに完成していない場合に、電力会社に命令を出す方針を決定した。

 関西、四国、九州の3電力は、再稼働済みを含む5原発10基で特重施設の完成が遅れると公表しており、期限が最も早いのは九電川内1号機(鹿児島県)の来年3月。来年5月に同2号機、来年8月に関電高浜3号機(福井県)が期限を迎え、時期が迫れば順次停止となる見通し。

 未完のまま期限の約6週間前になった時点で、弁明機会を設けることも決めた。】