過去には、東洋町の応募に対して高知県知事が、「非常に苦しい地方財政の中で、お金でほっぺたを叩くような形で町長さんなり地域の議会なりをなんとか同意させていこうというような国のやり方はおかしい」と、発言。
知事の定例記者会見(東洋町が行った高レベル放射性廃棄物最終処分場文献調査への応募に対して)

石原環境相(当時)が、「最後は金目」と、つい口を滑らせたことも・・
「最後は金目」発言問題 石原環境相、本音撤回?あらためて謝罪??

寿都町長、「財政的に厳しい」"核のごみ"文献調査への応募表明譲らず…道の要請を拒否

核のごみ最終処分適地 住民対立、記憶消えず 調査受け入れ巡り 高知・東洋町


 デイリースポーツ 2020.08.21
道知事、核ごみ「概要調査反対」寿都町の応募巡り
【北海道寿都町が原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査への応募を検討していることを受け、道の鈴木直道知事は21日、記者会見で「寿都町が応募し、(選定手続きの第2段階の)概要調査に移行する場合は反対の意見を述べる」と表明した。

 鈴木知事は寿都町の片岡春雄町長が当初、9月中に判断するとしていたことについて「わずか1カ月で結論を出すのは拙速」と指摘。「時間をかけ慎重に検討するべきだ。寿都町との対話の中で伝えていきたい」と述べた。

 道は寿都町が応募検討を明らかにしたことを受け、道の条例を理由に慎重に対応するよう求めていた。】

 デイリースポーツ 2020.08.21
核ごみ、コロナの影響で応募検討北海道寿都町長、財政悪化受け
【原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査への応募を検討する北海道寿都町の片岡春雄町長(71)が21日、共同通信のインタビューに応じ、きっかけについて「新型コロナウイルスで町財政に影響が出た。他の交付金を取りにいくのに、これだけ取りにいかないのは変な話だ」と語った。

 片岡町長は町の主要産業である漁業への影響を強調。「去年より水揚げが良くても、値段が安くなり、2割のマイナス。流通が減っている」と話した。本格的に検討を始めたのは6月で、直後に処分事業を担う原子力発電環境整備機構の担当者を招いて、勉強会を開催したという。】


 日本経済新聞 2020/8/20 18:02
北海道寿都町「核のごみ」応募検討、近隣が反対も
【鈴木知事と会談したのは島牧村の藤沢克村長、黒松内町の鎌田満町長、蘭越町の金秀行町長。3町村長は寿都町に対し、(1)今回の件に関する情報提供(2)近隣自治体の意見を尊重する(3)調査応募判断に時間をかけてほしい――の3点を要望していくとした。

藤沢村長は「情報が不足している」と指摘。鎌田町長は町内に断層があることを挙げ、「日ごろ地震の避難訓練をしている自治体の隣町で手が上がったことに驚いている」と述べた。金町長は「訪日外国人客の誘致など苦労してやってきたことへの風評被害が心配」と話した。

鈴木知事は寿都町に慎重な検討を求めた上で、3町村が同町に求める3点について「同じ思い」と理解を示した。会談後、鎌田町長と金町長は報道陣に対し、寿都町に再考を促す発言をした。

鈴木知事は18日、寿都町の対応に関して「最終処分場を北海道につくるという状況については受け入れ難い」と発言。文献調査に応じた自治体に最大20億円渡すという、国のやり方についても「ある意味では札束でを札束でたたくようなやり方」と不快感を示していた。】


 北海道新聞 08/21 21:09
寿都町長、9月判断延期も 核ごみ調査 民意の把握方法「検討中」
【原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査への応募を検討している後志管内寿都町の片岡春雄町長は21日、同日開かれた町議会全員協議会での議論を踏まえ、これまで9月中としていた応募を判断する時期が「後ろにずれこむ可能性が高い」との認識を示した。応募に関する住民の意向を把握する方法については「検討中」とするにとどめた。

 協議会終了後に報道陣の取材に答えた。片岡町長は、町議から「9月10日に町中心部で開く住民説明会のみでは、お年寄りなどが参加できない。住民の意見を丁寧に聞くべきだ」との指摘があったと説明。「新型コロナウイルスの感染拡大防止の面でもそのほうがいい」と話し、町内5地区で住民説明会を開いた後で町全体の説明会を行い、判断する考えを示した。】


 NHK北海道 NEWS WEB 08月21日 11時11分
寿都町の“応募”に漁協が抗議文
【いわゆる「核のごみ」の最終処分場の選定で、後志の寿都町が、調査への応募を検討していることを受け、地元漁協の代表たちが、町長に応募に反対する抗議文を手渡しました。

原発の使用済み核燃料から出る「高レベル放射性廃棄物」、いわゆる「核のごみ」の最終処分場の選定をめぐっては、寿都町の片岡春雄町長が、選定の第一段階となる「文献調査」への応募を検討しています。
これを受けて、応募に反対している、後志と石狩地方の漁協の組合長で作る「小樽地区漁業協同組合長会」の代表者6人が、21日、町役場で片岡町長と面会し抗議文を手渡しました。
抗議文では、調査への応募について、「東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、風評被害を受けた漁業者にとって到底、受け入れられない」としています。
その上で、「道内全体で議論されるべき重要な問題が、一部の関係者で進められていることに強い不信と憤りを禁じ得ず、応募に断固反対する」としています。
これに対し片岡町長は、「真摯に受け止めたい。近隣町村、北海道に迷惑はかけないので安心してもらいたい」と述べました。
面会のあと、組合長会の濱野勝男会長は、「福島での原発事故のあと、なんとか軌道に乗りつつある漁業が、このままではだめになってしまう」と述べ、今後、道全体の漁協の組合長会としても、応募への反対を表明していく考えを示しました。】