事故前の500年分のトリチウムを含む、高濃度の一次処理水が汚染水タンク内に・・

福島原発の不完全一次処理水 海洋投棄で、風評被害?を防ぎたいなら、
高濃度の一次処理水を「飲料水並み」に薄められれば、漁業者も納得するだろうが・・

まず不完全一次処理水から、
トリチウム水以外の、基準値を大幅に超えている 放射性物質を取り切ることが先決。

本当は蒸留するだけで、トリチウム水以外は完全除去できるのだが・・
海洋投棄ありきの原発(未)処理水問題ー蒸留し凍結するだけで、完全に解決するのだが・・

仮に、ポンコツALPSで、その他の放射性物質を基準値以下に浄化出来たとしても、
1リットルあたり平均約100万ベクレルを、水中の基準6万ベクレル/ℓに希釈すれば、
海に捨てるトリチウム水は、117万トン×100万÷6万=1950万トンと膨大な量になる。

更に、放出総量基準・年間22兆ベクレルを守るなら、
1170兆ベクレル÷22兆ベクレル=58.18年も掛かる計算になる??

58年?? 桁どりを間違えた?かと、〝22兆ベクレル〟で検索を掛けると・・

 2013/8/2付 日本経済新聞の記事
トリチウム20兆~40兆ベクレル流出か 東電試算 福島第1原発
【東電は「保安規定に定められた年間の放出基準値と同程度だが、管理されていない状態の流出なので好ましくない」との見解を示した。保安規定上のトリチウムの放出基準値は年間22兆ベクレル。】

 2016/04/23付 東洋経済の記事
現実味帯びる「トリチウム汚染水」の海洋放出 福島原発タンク1000基に貯まる最大の難題
タンク内に事故前の放出量の400年分

そもそも東電がタンクに貯め込んだトリチウムの総量そのものが膨大だ。東電の推定によれば、2013年12月時点で汚染水に含まれていたトリチウムの総量は8×10の14乗(=800兆ベクレル)。これは原発事故前に東電が保安規定で定めていた年間の放出管理基準値(2.2×10の13乗=22兆ベクレル)の40倍近い。

事故前から全国各地の原発はトリチウムを海に放出していたが、福島第一の実績は2009年度で2×10の12乗(2兆ベクレル)。この数字と比べると、タンクに貯められているトリチウムの総量は約400倍(=400年分)にも上る。】

どんなに希釈しようと、
トリチウム水の総量は、1ベクレルたりとも減らないが・・


原子力ムラの言い分は、
貯蔵量117万トンの水に含まれるトリチウム量は推定856兆ベクレル。
処理水におけるトリチウム濃度は、1リットルあたり平均約100万ベクレル??

1リットルあたり100万ベクレルなら、117万トンでは1170兆ベクレルになる計算。
856兆ベクレルと1170兆ベクレル、どちらかが正しい?或いはどちらも虚偽の数値?

 NHKニュースWEBより
海洋または大気に放出か トリチウム水処分 近く提言まとめへ

【▽先月末時点の(10月まつ)貯蔵量117万トンの水に含まれるトリチウム量は856兆ベクレルと推定されるということです。

試算では、
▽仮に2025年までタンクに保管し続けて放出する場合の総量は現時点より33万トン増加し、150万トンとなります。またトリチウムの総量はおよそ870兆ベクレルまで増加するということです。】一部抜粋

 BuzzFeedより
国と東電の説明は。数字で見る福島第一原発の「汚染水」と「処理水」の行方
【福島第一原発はというと、敷地内に貯蔵している処理水におけるトリチウム濃度は、1リットルあたり平均約100万ベクレルにのぼるという。

これは、国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告に基づいて定められた、先述の「<2>処分にあたって環境中へと放出する際の基準」を大きく超過している。

水中の基準は6万ベクレル/リットル】一部抜粋

 福島民友新聞より
処理水放出の場合...「飲料水並み」の基準が必要 福島第1原発
【東京電力福島第1原発で増え続ける汚染水を浄化した処理水の処分に関し、角山茂章県原子力対策監は26日、仮に国が海洋放出を選択した場合でも、風評被害抑制のためには放出時の放射性物質の濃度は飲料水並みの厳しい基準を満たす必要があるとの考えを示した。福島市で同日開かれた県内原発の廃炉に関する安全確保県民会議で語った。

 対策監は専門家の立場で県に助言する特別職で、風評を懸念する地元の意見として国の議論に一石を投じる可能性がある。国の小委員会では放出時の濃度は議論されていない。

 海洋放出の場合、放射性物質のトリチウムの濃度が法定基準の1リットル当たり6万ベクレルを下回るよう、タンクで保管している処理水を数倍~数十倍に薄めて処分する方法が想定される。

 角山氏は6万ベクレル以下ではなく、世界保健機関(WHO)が飲料水の基準と定める1リットル当たり1万ベクレル以下であれば「風評被害を抑制できるのではないか」と述べた。

 事故前は東電が第1原発からのトリチウム放出総量を年間22兆ベクレル以下にする目標を定めていたことにも触れ「(22兆ベクレル以下が)一つの大きな判断材料になる」とも指摘した。国は処理水を約30年かけて放出する場合、年間約27兆ベクレルの放出が必要だと試算している。

 26日の会合では、経済産業省の担当者が処理水を海洋や大気に放出しても「影響は十分に小さい」とした、政府小委員会の評価結果を地元自治体に伝えた。】