遠隔操作に拠る高線量下での切断作業は、やはり一筋縄には行かない模様。

写真を見る限り、どうも切断装置のカッター部が心もとないようだ。

地元・大熊町の設備メンテナンス会社「エイブル」が発案した専用の解体装置だそうだが、
ここは面子に拘らず、金属切断装置の専門メーカーなど、外部に助言を求めては?

例えば、カッターで歯が立たないなら、ドリルで何か所も穴を開け強度を削ぎ、弱ったところを更にカッターで切断するとか・・

やらせ問題で中止に追い込まれたバラエティー番組『ほこ×たて』の、
絶対に穴の開かない金属 VS どんな金属にも穴を開けられるドリル』という企画では、
金属加工会社「日本タングステン」と、切削工具メーカー「オーエスジー」が、
しのぎを削る名勝負に心踊らされたものだが・・

 東京新聞より
7日に延期、福島第一原発1、2号機排気筒本体の切断


福島第一原発 傷んだ排気筒こう解体する


 東京新聞 原発取材班より 


福島第一の排気筒解体 2ヵ月遅れで開始も、切断装置が動かず一時中断

 NHK福島NEWSWEBより
第一原発排気筒の解体 再び中止
【東京電力福島第一原子力発電所で、連日の猛暑の影響で中断していた高さ120メートルの排気筒を解体する作業が7日、6日ぶりに再開されました。
しかし、排気筒を切断する装置に不具合が見つかり、東京電力は7日の作業を中止しました。

事故で核燃料が溶け落ちた福島第一原発の1号機と2号機のすぐ脇にある高さ120メートルの排気筒について、東京電力は今月1日に解体作業を始めましたが、猛暑が続き、作業員の熱中症などが懸念されたことから中断していました。
その後、近くに休憩所を設けるなど対策が整ったとして、解体を再開することになり、7日午前9時すぎから、排気筒の上部に取り付けた装置で本体を切断する作業が始まりました。
しかし、想定よりも装置の刃の減りが早かったことから、昼すぎに新しい刃に取り替えたものの、今度は4つある刃の1つが動かなくなりました。
東京電力は原因の確認を進めましたが、時間がかかるとみられることから7日の作業は中止し、8日以降に延期することを決めました。
排気筒は、原発の構内で最も高い構造物で、事故の際、放射性物質を含む気体が放出され内部が汚染されているうえ、水素爆発などの影響で鉄骨にひびも見つかっていて、東京電力は半分ほどのおよそ60メートルの高さまで解体する計画です。】