アメリカンファーストというより、自分ファーストを貫くトランプ大統領だが、
連邦議会を迂回(うかい)して 壁の費用を確保」するための非常事態宣言は、
さすがに許されない。

理屈の上では、非常事態宣言によってトランプ大統領は、意に沿わないメディアを黙らせられるし、議会の決定も覆し、王のように振舞えるだろうが、

一応、議会制民主主義の国・アメリカには、トランプ大統領の下した
「非常事態宣言」を覆す仕組みがあり、独裁を許さない素地があるが、

翻って、安倍一強(凶?狂?)総理が統治?する半民主主義国家・日本で、
彼と彼の祖父・岸信介氏の野望である、明治憲法をなぞった憲法改正?が為されれば・・
岸信介氏、憲法改正のため?CIA傘下、米国従属を選択・・米公文書で明らかに

そして、暴君?安倍一強(凶?狂?)総理閣下が、緊急事態宣言を発したなら・・

歴史的分岐点=「テロ等準備罪」 可決:「ナチス」に学んだその先は・・
歴史は二度繰り返す 「一度目は悲劇として、二度目は茶番として・・」 演者を代えて
〝独裁者XX総理閣下 誕生〟とならぬよう・・不戦の誓い 危険な予兆に声上げよ

  BLOGOS・BBCニュースより
「壁は効く」 トランプ氏、非常事態宣言の正当性主張

【ドナルド・トランプ米大統領は15日、メキシコとの国境に壁を建設する費用を議会承認を得ずに確保するため、国家非常事態を宣言すると発表した。壁の建設はトランプ氏の主要選挙公約だが、野党・民主党は「権力の甚だしい乱用」だと非難している。

ホワイトハウスで記者発表したトランプ氏は、国家非常事態を宣言し軍事予算を壁建設に充てることで、約80億ドル(約9000億円)を捻出することができると述べた。予算は、軍の建設予算や麻薬取締り予算から振り分ける方針という。

ドナルド・トランプ米大統領は15日、メキシコとの国境に壁を建設する費用を議会承認を得ずに確保するため、国家非常事態を宣言すると発表した。壁の建設はトランプ氏の主要選挙公約だが、野党・民主党は「権力の甚だしい乱用」だと非難している。

ホワイトハウスで記者発表したトランプ氏は、国家非常事態を宣言し軍事予算を壁建設に充てることで、約80億ドル(約9000億円)を捻出することができると述べた。予算は、軍の建設予算や麻薬取締り予算から振り分ける方針という。

しかし、アメリカとメキシコの約3200キロに及ぶ国境沿いに壁を建設するには、推定230億ドルが必要と試算されている。

非常事態宣言の発表後、トランプ氏は連邦政府機関の一部閉鎖を回避するため、上下両院が可決した政府予算案に署名した。これによって、連邦政府の一部閉鎖は回避された。

トランプ氏はホワイトハウスで記者団を前に、「この国の南側国境で起きている国家非常事態に取り組む」、「麻薬の侵略、ギャングの侵略、人間の侵略が起きている。容認できない」と述べた。

さらに、「壁は効く。誰でも知っている」と強調した。

一方で、連邦議会の予算決定権を迂回(うかい)して壁の費用を確保する手段としての国会非常事態宣言について、差し止め請求などの訴えが裁判所に複数提出されることは承知していると述べた。提訴のあかつきには最終的には最高裁判所まで争うことになるだろうと認めた。

「憲法への暴力」と民主党

野党・民主党幹部のナンシー・ペロシ下院議長とチャック・シューマー上院院内総務は、トランプ大統領の発表を受け、「使えるあらゆる方法で」連邦議会や裁判所で対抗していくと声明を出した。

「ありもしない危機に対する大統領の違法な宣言は、この国の憲法への大きな暴力であり、軍や国の安全に今すぐ必要な国防予算を盗むことでアメリカの安全を脅かすものだ」、「失意の大統領がやみくもみに権力をわしづかみにしようとしているのは明らかだ。憲法が定める立法過程で実現できなかったことを手にしようと、法の範囲を逸脱した動きだ」と両氏は声明で非難した。

記者団からの質問に対してトランプ氏は、「こんなことする必要はない」ものの、議会を経由するより速やかに費用を確保したかったのだと発言した。

ペロシ議長はこれも問題視し、「でっちあげの非常事態だと認めている」とツイートした。

トランプ氏自身のこの発言は、国家的な非常事態において議会を迂回することは正当化されるという本人の主張を否定するものだと、多くのアナリストが指摘している。

<解説> 危険な前例――ジョン・ソープルBBC北米編集長

国境の壁建設はこれまで、与野党対立の問題として扱われてきた。壁の片側には共和党、もう片側には民主党がいた。

しかし、国家非常事態宣言という最終兵器を繰り出すことで、トランプ氏は事態をもっと複雑にした。上院にも下院にも、トランプ氏の行動に深い懸念を抱く共和党議員は大勢いるからだ。

なぜかというと、合衆国憲法が定める米政府の仕組みでは、政府の財布のひもを握り、予算配分を決めるのは大統領ではなく、連邦議会だからだ。

憲法が議会に与える権限を、大統領がつかみとった。これは議会の立場を弱める、非常に危険な前例だ。】一部抜粋

 ロイターより
コラム:トランプ氏、「壁」巡る非常事態宣言はパンドラの箱
【理屈の上では、トランプ氏は非常事態宣言によってCNNを閉鎖したり、フェイスブックへのアクセスを止めることもできる。ただ、トランプ氏がこうした措置に踏み切れば、表現の自由などを巡って訴訟が起きるなど大きな混乱が予想され、宣言の発動は「パンドラの箱」を開けることになりかねない。

トランプ氏は9日夜、「米国民がどれだけ血を流せば議会は仕事をするのだろうか」と述べ、「戦争」という言い回しで壁建設の必要性を訴えた。

トランプ氏は他の政策課題にも非常事態を当てはめることが可能だ。トランプ氏は常々、自身や共和党に対して偏った攻撃を行っているとCNNや一部のオンラインサービス会社などのメディアを批判しているが、非常事態になればメディア関連の規制を一時停止もしくは修正したり、メディアの閉鎖や統制に踏み切ることも認められる。

オバマ政権下で安全保障政策などの顧問を務めた法律専門家ティモシー・エドガー氏によると、中国とのサイバー戦争や、米選挙への介入、さらには内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者、ジュリアン・アサンジ氏のような人物へのインタビューの放送ですら、CNNやMSNBCを標的にする口実に使われる可能性がある。また、ソーシャルネットワークがメディアの一部だとみなされれば、フェイスブックへのアクセスが禁止されるかもしれない。

こうした措置が取られれば、表現の自由を保証する合衆国憲法修正第1項などに基づいて訴訟が起こされるだろう。議会も非常事態宣言の打ち切り動議を可決するかもしれないが、大統領の拒否権を覆すには上下両院で3分の2以上の賛成が必要だ。

より根本的な対応は、議会が非常事態の定義を狭めて、大統領が本当に危機的な場合に限って宣言を発動できるようにすることだろう。最高司令官には極限状態におけるある程度の裁量が不可欠だが、それに制約を課すのは議会の務めだ。】一部抜粋