なぜか?人間の生態に最も近いニホンザルは、環境省の放射線影響調査の対象外??
サルに健康被害があれば、人間への影響も当然・・そう思わせたくないから外した?と、
勘ぐりたくなりますが・・

「試料採取した動植物のうち、モミで外部形態の変化が確認されましたが、
それ以外の動植物では形態変化は確認されていません。」と、自慢げに?環境省。

 しかし、今も「チョウの60%に異常が…」、30年以上アブラムシの発生の研究して「まず起こらないような変化」と、専門家は・・
福島原発事故 生態系に影響与えていないのか 2013年5月30日放送 そもそも総研(内容書き出し)

分類群別採取試料一覧(平成 24 年度-27 年度)には、
哺乳類  アカネズミ、ハタネズミ、ハツカネズミ、ヒメネズミ、ヒミズ、ノウサギとの記述。
野生動植物への放射線影響に関する調査結果について(平成 24 年度-平成 27 年度)
【(1) 野生動植物への放射線影響調査
福島第一原発より半径 20km 圏内の旧警戒区域内の放射線量率の高い場所および周辺地域
(図1参照)で、放射線の影響を評価するため、次の項目について調査を実施しました。
① 野生動植物試料の採取
② 放射能濃度の測定
③ 被ばく線量率の評価
④ ツバメの繁殖調査
⑤ 植物の発芽試験】

これまで環境省が試料採取した動植物のうち、モミで外部形態の変化が確認されましたが、
それ以外の動植物では形態変化は確認されていません。なお、現時点(平成 28 年8月)でモミの形態変化と放射線との因果関係は明らかとなっていません。】一部抜粋

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  Yahoo!ニュース・毎日新聞より
<原発事故>福島の野生ニホンザルに放射性物質の影響か

【◇二つの研究チームが英科学誌に報告

 福島県内に生息する野生のニホンザルについて、福島第1原発事故後、成獣の骨髄で血液のもとになる成分が減ったり、胎児の成長が遅れたりしたとする研究成果が英科学誌に相次いで報告された。事故で放出された放射性セシウムを木の皮などの食べ物から取り込んだことなどによる被ばくの影響の可能性があるという。

 成獣を調査したのは、福本学・東北大名誉教授(放射線病理学)らの研究チーム。福島第1原発から40キロ圏内にある南相馬市と浪江町で事故後に捕殺されたニホンザルを調べ、成獣18頭で骨髄中の成分を調べ他の地域と比べた。その結果、血小板になる細胞など血液のもとになる複数の成分が減っていた。さらに、一部の成分は、筋肉中の放射性セシウムの量から推定される1日あたりの内部被ばく線量が高い個体ほど、減り方が大きくなっていたという。福本さんは「健康への影響が表れるのかなど、長期的な調査が必要だ」と話す。

 また、羽山伸一・日本獣医生命科学大教授(野生動物学)らの研究チームは、福島市が個体数調整のため2008~16年に捕殺したニホンザルのうち、妊娠していたメスの胎児を調べた。原発事故前後の計62頭のデータを比較したところ、事故後の胎児は事故前に比べ、頭の大きさが小さく体全体の成長にも遅れがみられた。母ザルの栄養状態には変化がなく、チームは事故による母ザルの放射線被ばくが影響した可能性があると結論づけた。

 ◇人とサル、異なる被ばく量

 羽山教授は「サルは森で放射性物質に汚染された食べ物を採取していた上、線量が高い地面に近いところで生活していたため、人に比べて被ばく量が桁違いに多いはずだ」としている。

 環境省が実施する野生動植物への放射線影響の調査対象にニホンザルは含まれておらず、日本霊長類学会など5学会は、ニホンザルを対象に含めることなどを求める要望書を同省に提出した。同学会の中道正之会長は「ニホンザルは寿命が20~30年と長く、定住性もある。世界的に見ても、ニホンザルへの長期的な影響を調べることは極めて重要だ」と話した。】