二軍落ちのキュリオンも、現役のポンコツALPSも、フィルターで核物質を除去する装置。

しかし、どんなに優秀なフィルターでも完全除去は不可能。
どんなに頻繁にフィルターを交換しても、目詰まりを起こし、必ず取り残しが。
トリチウム以外も・・基準値超・放射性物質検出ーヨウ素129(半減期1570万年)など除去できず

しかも、核物質の性質に会わせ、専用?のフィルターが必要、想定しない核物質は除去できない。

しかし、固い頭を柔軟に、発想を180度変えれば・・

驚くほど間単に、しかも完全に、トリチウム水以外の核物質を分離できる方法が・・

そして、その後は・・
超簡単!「トリチウム水」を一瞬で分離できる方法。で、「トリチウム水」を分離するだけ。


まず、前提として、

ポンコツALPSで取り残した核物質のうち、
基準値7倍超・半減期1570万年のヨウ素129の沸点は184.3℃。

金属であるルテニウムの沸点は4150℃、同じく 金属であるテクネチウムの沸点は4265℃。

ここまで書けば、原子力ムラの先生方も気付かれたと思いますが・・

小学生でもわかる、至って簡単な原理を応用すれば、
驚くほど間単に、しかも完全に? トリチウム水以外の核物質を分離できます。

トリチウム水以外の核物質を分離する方法

用意するもの

ポンコツALPSで取り損なった放射能汚染水、蒸留キット 以上
それから、核物質の濃度・線量を計測する装置、それだけ。

まず、蒸留キットの上部に放射能汚染水を入れ、水の沸点100℃以上に熱する。
すると、水蒸気となった水が下部の容器で冷やされ再び水に。

沸点184.3℃のヨウ素129、沸点4150℃のルテニウム、沸点4265℃のテクネチウムが、
上部に残り分離されるという仕掛け。


ただし、この方法にも弱点があり、沸点が100℃以下の核物質は分離できない。

しかし、原発事故から7年も経ち、沸点の低い核物質は、
既に空気中に昇華? 東電の報告書にも、それらしき核物質はないようですね。

高校化学 蒸留装置について

【高校化学の蒸留装置の仕組みがわかりません。バカでも理解できるように、
できるだけ優しめに・・

試料を絵図の左側の丸底フラスコに入れて加熱すると蒸気圧の大きい物質は沸騰して蒸気となり右側の三角フラスコに流れて溜まり、蒸気圧の小さい物質(=沸点の高い物質)は左側の丸底フラスコに残留します。

残留した物を使うか蒸発した物を使うかはその後の実験の目的によって違ってきますが、これで沸点の異なる物質(=不純物)を分離する事が出来るのです。】一部抜粋

汚染水を沸かして蒸留水を分離すれば、100℃以下で気化する核物質以外は除去できる。ALPSのような大袈裟な装置は不要だったのだ。

汚染水から核物質を除去するのではなく、水分を抜くと考えれば、
キュリオンやALPSのような大袈裟な装置に巨費を注ぎ込みながら、
残念な結果に終わることもなかったのだろうが・・



参考資料
ヨウ素(元素記号 I)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など