西日本豪雨で決壊した堤防の仮復旧も間に合わないまま、前回のように無謀なダム放水があれば・・
「もう放流はしないでくれ」緊急放流で堤防決壊=ダム行政の”限界”【西日本豪雨】
想定外の豪雨で・・肱川決壊は人災!?鹿野川ダム・野村ダムが洪水被害を拡大

 各ダムの管理者は西日本豪雨での人災に学び、
予め降雨で上昇が予想される分だけ 水位を下げる処置を済ませただろか?

 貯水限界を超えれば、ダムも人を殺す凶器となる・・関係者は、改めて自覚すべきだろう。

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台風12号 西寄りの異例のコースで東海から近畿に上陸のおそれ


 山陽新聞より
台風警戒で県内被災地に新避難所 一部河川「危険水位」引き下げ
【強い台風12号は29日朝にも岡山県に最接近する見込みだ。県内の西日本豪雨の被災地では各自治体などが27日、警戒を強め、倉敷市は真備町地区の住民向けに新たに避難所を設けることを決めた。県も一部の河川で「氾濫危険水位」などの基準を暫定的に引き下げる措置を取った。

岡山地方気象台によると、台風12号が岡山県に最接近するのは29日午前6時~9時の見込み。28日夕方から風速15メートル以上の強風域に入る。29日午後6時までの24時間雨量は多い所で南部100~150ミリ、北部100~200ミリと予報。最接近の前後には1時間雨量が南部で40ミリ、北部で50ミリに達する所もある。最大風速(最大瞬間風速)は陸上12メートル(25メートル)、海上15メートル(同)。同気象台は「突風や強い雨などに注意し、早めの避難を」と呼び掛けている。

 倉敷市は、真備町地区の住民向けに新たに5カ所の避難所を設ける。計約1300人分の受け皿を確保し、28日午後1時に開設。車が水没し移動手段がない住民が多く、大型バス3台をチャーターし、各避難所まで輸送する。地区全域で避難指示が継続中で、広報車や消防車で巡回し、降雨量が少ない段階から早めの注意を促す。

 岡山県は27日、西日本豪雨で堤防が決壊した旭川、砂川、小田川、高梁川の県管理区間について、市町村が避難指示・勧告を出す目安となる「氾濫危険水位」などの基準を暫定的に引き下げた。従来より早い避難指示・勧告の発令につなげる。各堤防の本格復旧まで継続する。

 また県は同日、西日本豪雨で被災した県管理道路24カ所について、雨による通行止めの判断基準を厳格化。国道180号(高梁市高倉町田井~新見市草間)では1時間の雨量を従来の40ミリから35ミリにするなどした。

 27日の県災害対策本部会議で、伊原木隆太知事は県内市町村に対して「避難指示・勧告の発令は空振りを恐れず、住民に分かりやすい言葉で伝えてほしい」と強調した。】一部抜粋

 山陽新聞より
決壊箇所は8月4日までに仮復旧 10河川18カ所で岡山県見通し
【西日本豪雨で堤防が決壊した倉敷市真備町地区の岡山県管理3河川の仮復旧工事が8月4日までに完了する見通しであることが26日、県への取材で分かった。工事が完了すれば、同地区を含めて県内で決壊した国、県管理の10河川・18カ所は全て仮復旧を終えることになる。

 真備町地区の3河川は全て小田川の支流。このうち西岸約100メートルが決壊した真谷川は今月末、計3カ所が破堤(各約20~300メートル)した末政川は8月4日の完了を見込む。いずれも堤防の元の高さ(真谷川約6メートル、末政川約4メートル)まで土のうを積み上げ、堤防外側を盛り土で補強する。もう一つの高馬川の決壊2カ所は15日までに仮復旧が完了している。

 県は現在、24時間態勢で工事を進めており、台風12号が被災地に近づく恐れがあることも踏まえ、作業のピッチを速めたい考えだ。

 真備町地区では、国管理の小田川も2カ所決壊したが、21日までに盛り土や鋼製矢板の打ち込みを終えた。同地区は今回の豪雨で4600戸が浸水し、現在も避難指示が出されたままで、河川の仮復旧終了は解除の前提の一つとなっている。

 今回の豪雨で県内ではほかに、岡山市内の旭川や砂川など県管理の7河川・10カ所が決壊。うち8カ所は仮復旧済みで、残る総社市内の高梁川の2カ所も今月末の完了を見込んでいる。

 国や県は今秋以降、本格復旧工事に取りかかる予定。

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 岡山県災害対策本部の26日午後7時までの被害まとめでは、住宅関係が全壊2840棟(前日比1棟増)、半壊745棟(同13棟増)、一部損壊286棟(同16棟増)、床上・床下浸水約1万1640棟。新見市の約540戸で続く断水は7月末の復旧を目指して作業中。避難所には2552人が身を寄せている。死者61人、行方不明者3人は前日と変わっていない。】