貯水限界を超えればダムも凶器に・・関係者はそう自覚すべきだろう。
先日の西日本豪雨でも、岡山・倉敷で、愛媛・大洲で・・貯水限界を超えたダムの緊急放水に拠り 下流の河川が決壊、多数の死者・行方不明者が・・
「もう放流はしないでくれ」緊急放流で堤防決壊=ダム行政の”限界”【西日本豪雨】
想定外の豪雨で・・肱川決壊は人災!?鹿野川ダム・野村ダムが洪水被害を拡大

決壊したセピエン・セナムノイダムは、電力をタイなど近隣国に売るため
タイ・ラオス合弁の電力会社が建設したもの。貯水を終え試運転中だった。

同じくメコン川の支流・ナムニアップ川には関西電力が中心となり、同様のプロジェクトを展開中だが・・
関西電力HP ラオス ナムニアップ1水力プロジェクト(建設中)
【ラオスとタイの国境を流れるメコン川の支流・ナムニアップ川に、高さ167m、堤頂長530mのダムと、出力約27万kW(主発電所)及び2万kW(副発電所)の2箇所の発電所を建設しています。主発電所の電気はタイ発電公社へ、副発電所の電気はラオス電力公社へそれぞれ売電します。27年間の買電契約期間終了後には、プロジェクト施設一式をラオス政府へ無償譲渡するBOT(注1)事業です。】一部抜粋



 読売新聞より
ラオスでダム決壊、数百人不明…大雨で貯水限界
【ラオス国営通信は24日、ラオス南部アッタプー県で23日夜、建設中の水力発電所のダムが決壊し、濁流にのまれて数百人が行方不明になったと報じた。建設に参加しているタイの電力会社は、大雨で貯水量が限界を超えたのが決壊の原因とみている。

 国営通信によると、複数の村が鉄砲水による被害を受け、約6600人が家を失った。すでに数人の死亡が確認されたという。ダムはメコン川の支流に建設中だった。韓国やタイの企業が参画する共同企業体が建設を手掛けていた。

 多数の水力発電所があるラオスは「東南アジアのバッテリー」とも呼ばれ、メコン川流域を利用した発電事業を経済政策の柱に据えている。】

 朝日新聞より
ラオスでダム決壊、大量の水流出 数百人が行方不明か
【ラオスの国営メディアは24日、南東部アッタプー県で建設中の水力発電用のダムが23日夜に決壊し、数人が死亡、数百人が行方不明になっていると伝えた。建設に参加しているタイの企業は、暴風雨が続いたのが原因と説明。ラオス当局が救助を続けているが、被害がどこまで広がるのか予断を許さない状況だ。

 報道などによると、建設中のセピエン・セナムノイダムが決壊し、大量の水が流出。洪水が六つの村を襲い、6600人以上が家を失った。トンルン首相は閣僚や高官らとともに現地に向かった。ダムの運営会社は23日、大雨で危険な状態だとし、周辺住民への避難の呼びかけを地元当局に要請していたという。

 フェイスブックには、人々が濁流の中を荷物を持って避難する様子や、家の屋根の上で助けを待つ映像が投稿されている。

 ダムは韓国、タイの企業とラオス側との合弁会社が2013年から建設を始めていた。ラオスでは電力をタイなど近隣国に売るため、水力発電所の建設が相次いでいる。】