あなたがお読みの新聞が、一塁側(現政権シンパ)なのか?三塁側(現政権に批判的)なのか?
まったく同じ事象・事件を報じても、立ち位置の違いで正反対の記事になることも・・

これは新聞社が支配するテレビ局でも同じ。
1塁側:読売新聞=日本テレビ、産経新聞=フジテレビ
1.5塁側:日経新聞=テレビ東京
3塁側:朝日新聞=テレビ朝日、毎日新聞≒TBSテレビ

といったところです。

今日から、人の受け売りはやめ、新聞の、テレビの、それぞれの「正義」をようく吟味する、責任ある大人になってください。
新聞が「知らせたいこと・知らせたくないこと」国民が「知りたいこと・知るべきこと」

しかしながら、3.11直後のように、ほぼ全てのテレビ・新聞が、
大スポンサー・原子力ムラに忖度し、真実を捻じ曲げた報道?を垂れ流すこともあります。

マスゴミと蔑称されるマスコミ大手は、原発安全神話の捏造にも一役買っています。

3.11直後に原発事故の真実を伝えたのは、一部の週刊誌・月刊誌、そしてインターネットでした。
福島原発事故:あの日、テレビが伝えた 「”デマ”と嘘と真実」 (再編集)

時には、アベ様のNHKと揶揄されるNHKも、アベ様の意向に反する報道をすることもあります。
アベ様のNHKvs皆様のNHK*政治部vs社会部の暗闘=クロ現“加計新文書”スクープの裏で・・

何が正しく 何が誤りかは、大人のあなたが判断するしかないのです。

 文春オンラインより
森友文書クライシス 今こそ「読売を熟読」すべき理由 新聞、それぞれの「正義」を読み比べる
かつて安倍首相が言った通り「読売を熟読」する意味
 
ともすればこの情報の多さに読み切れない人も出てくるだろう。そんなときどうすればよいのか。今回で言えば安倍首相がかつて言った通り「読売を熟読」することだ。

 つまりスクープを放った新聞のライバル紙を読めば事態がつかみやすい。そこにはライバル紙であっても書かざるを得ない「必要最小限の情報」しか書いていないからだ。

 では、ここ最近の読売新聞を熟読してみよう。「安倍政権」というスタジアムでは一塁側(ホームチームを応援)に読売、産経がいて、三塁側(ホームチームと距離を置く)には朝日、毎日、東京新聞がいる。まず、この構図を頭に入れておこう。

 朝日のスクープ翌日、読売は、

「森友文書報道で調査 理財局長6日までに国会報告」(3月3日)

 を政治面の真ん中にお上品に載せた。

読売だからこそ報じることができる政府・自民党内の警戒感

 翌日と翌々日(3月4日・5日)は、読売は「書き換え問題」記事はお休み。国会報告という公の出来事があるまでは特別に書くことはないという判断だろう。まさに必要最小限の扱いで、これはこれで流れがわかりやすい。

 では6日に財務省が国会に報告した調査について読売はどう評価したか。

《大阪地検の捜査を理由に書き換えの有無について言及を避けるなど苦しい内容に終始した。》(3月7日)

 どうだろう、「一塁側」もこう書くのだからやっぱり財務省は苦しい言い訳なのである。

 この記事の見出しは「森友 政府・自民に危機感」。記事中では「問題の質が違う」「大火事に」という自民党内の声。読売だからこそ報じることができる政府・自民党内の警戒感。

12日夕刊の「昭恵祭り」で読売が言いたかったこと

 さて、財務省が書き換えを認めた12日の夕刊が壮観だった。

「財務省、書き換え認める」「昭恵氏の名前削除」(朝日)

「書き換え数十カ所」「昭恵氏の名 削除」(毎日)

「昭恵夫人の名前削除」(東京)

「森友14文書 書き換え」「昭恵氏巡る記述削除」(日経)

 まさに「昭恵祭り」である(産経は夕刊は無し)。そんななか読売の見出しは、

「佐川答弁と整合性図る」

 であった。「昭恵氏名前も削除」とも書いているが、ここで言いたいのは

《書き換えは佐川宣寿のぶひさ・前国税庁長官が財務省理財局長時代に国会で答弁した内容と整合性を取るため、本省の主導で行われていたことが分かった。》

 なのだろう。

財務省がやった話か、政権の責任か 新聞それぞれの「正義」

 冒頭に紹介した「文書 書き換えさせられた 森友問題『自殺』職員メモ」(読売新聞夕刊 3月13日)では、「本省の指示で文書を書き換えさせられたとの趣旨のメモを残していたことが、関係者への取材でわかった」と「スクープ」。今回の改ざんは「財務省がやった話」という行間が伝わってくる。



 産経新聞は3月13日の1面に「『最強官庁』の呆れた隠蔽工作」と載せた。

《官邸や自民党さえも欺いており、忖度どころか「政権を守ろう」という思いさえ感じられない。》と財務省を叱る。

 では朝日、毎日はどうだろう。

《政権に忠誠を尽くせば評価され、取り立てられる。官僚機構のそんなゆがんだ価値観もうかがえる。》(朝日社説 3月13日)

《財務省のみの責任だというような説明は無理がある。やはり安倍政権の体質自体に根深い問題があると見るべきである。(略)各府省の幹部人事は今、内閣人事局が決めている。「安倍1強」の中、本来、公正であるべき官僚は自らの人事への影響を恐れて、首相や菅長官にモノを言えない。そうした空気は強まる一方だ。》(毎日社説 3月13日)

 安倍政権の「一塁側」は財務省の責任を、「三塁側」は役人の忖度を生むシステムをつくった政権の責任を書いている。

 それぞれが互いの正義を言い合う。新聞を熟読すればやはり面白いのである。】一部抜粋