3年半前 日経ビジネスは、
原発時代は終わったのではないか エネルギー政策を揺さぶる5.21大飯判決
とまで言い切ったが・・

 大飯判決の11ヶ月前 日経ビジネスは、
原発訴訟で住民側が勝てない理由として、人事権という「合法的な」判決介入
あげている。

 日経ビジネスが指摘したとおり最高裁事務総局は、
大飯判決を下した樋口裁判長を左遷。
後任の林潤裁判長は、関西電力の異議申し立てを認め、「樋口判決」を取り消した。

 高浜原発訴訟も大飯原発訴訟も、原子力ムラ政権に忖度し〝国策無罪〟??
国策に逆らった末端判事は左遷の憂き目に・・
原発を止めると左遷…エリート裁判官たちが抱える「大苦悩」
上級審の壁厚く・・大阪高裁、高浜原発運転差し止め取り消し「大きな揺れが2度襲っても安全」

 そして舞台は名古屋高裁金沢支部へ移り・・大飯原発運転差し止め控訴審は結審

 再稼動に前のめりな西川知事は、判決の言い渡しを待たず、フライングともいえる再稼働同意。

 無理筋の力技で、県民の安全を置き去りにしたまま、誰も責任を取らない体制のまま、大飯原発3、4号機は再稼動へ??

もし2006年、井戸元判事が下した志賀原発差し止め判決が名古屋高裁で覆されなければ・・
東電も、40年超・運転延長申請をせず、福島原発事故を起こすこともなかったかも知れない。
志賀原発、建設前断層写真を精査:2006年の差し止め判決は正しかった!

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“原発事故は国の責任”に不服 国が控訴⇒過去の上級審では国の全勝だが・・

 毎日新聞より
福井・大飯原発 再稼働に知事同意 控訴審判決待たず
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【 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)について、福井県の西川一誠知事は27日、県庁で記者会見し、「再稼働は地域のためになる。日本にとっても有意義だ」と述べ、再稼働への同意を表明した。世耕弘成経済産業相に電話で意向を伝えた。おおい町長・町議会と福井県議会も既に同意しており、地元同意手続きは完了した。関電は3号機を来年1月中旬、4号機を3月中旬に再稼働させる計画だ。

 東京電力福島第1原発事故を受けて策定された原子力規制委員会の新規制基準の下で、西川知事が原発の再稼働に同意したのは、稼働中の関電高浜原発3、4号機(福井県高浜町)に続き2例目。知事同意は▽九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)▽四国電力伊方原発3号機(愛媛県)▽高浜原発3、4号機▽九電玄海原発3、4号機(佐賀県)--に続き全国で5例目となる。

 大飯3、4号機は5月に規制委の安全審査に合格。西川知事は今月22日、福井県原子力安全専門委員会から2基の安全性を評価する報告書を受け取った。一方、県外立地を求めている使用済み核燃料中間貯蔵施設については、23日に関電の岩根茂樹社長から「来年には具体的な計画地点を示す」との回答を引き出した。

 大飯3、4号機を巡っては、福井地裁が2014年5月の判決で、原発から250キロ圏内の住民は「運転により人格権が侵害される危険がある」とし、関電に運転差し止めを命じ、関電側が控訴した。名古屋高裁金沢支部での控訴審は今月20日に結審したが、判決期日は未定。運転差し止め判決が確定しない限り、2基は再稼働できる。】