政府・防衛省筋は、オスプレイの事故率が平均「2.45」より低い「1.93」だと その安全性?を強調 しかし・・

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2016年1月6日付・琉球新報は、【米海兵隊が2012年10月に普天間飛行場に配備した垂直離着陸輸送機MV22オスプレイについて、10万飛行時間当たりの重大(クラスA)事故の発生率が、配備された時点の1・93件から、15年12月時点で3・69件と約2倍に増加している】と報じている。
オスプレイ事故率倍増 普天間配備以降、各地で「重大」続発

 〝未亡人製造機〟という不名誉な異名を持つオスプレイ(たかが輸送機)を、1機211億円で17機もアメリカから購入する安倍政権としては、不都合な真実を隠したかったのだろうが・・※ 米軍向けは1機70億円らしいが・・
オスプレイ3600億円は序章…安倍首相「隷属演説」の高い代償

それでも、平均「2.45」をわずかに上回るだけ?との見方もあるだろう・・ではなぜ、オスプレイは〝未亡人製造機〟と呼ばれているのだろうか?

防衛省の資料(12年8月.米軍提供)を見れば、「3.69」を上回るのは7機種。
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しかし防衛省の資料にはなぜか、2013年1月10日付・琉球新報が 事故率最悪(13・47)と報じた、MV22・オスプレイの双子の兄弟機、戦闘機やヘリを含む米軍機の中で最も事故率の高いCV22・オスプレイが記載されていない。
オスプレイ嘉手納配備 CV22、事故率最悪

未亡人製造機〟とは、戦闘機やヘリを含む米軍機の中で最も事故率の高いCV22・オスプレイのことか?

しかし、MV22とCV22は、開発段階で4回、正式配備後も4回の重大事故を起こし計36人を死亡させた、同じ遺伝子を持つ双子だ。
オスプレイとは何か? 「未亡人製造器」と呼ばれた革新的航空機

2012年7月11日付・琉球新報には、こんな記事も
墜落事故隠し オスプレイは飛ぶ資格なし
【2006年3月に米ノースカロライナ州で乗員が飛行準備中に突然離陸を始め、約9メートルの高さまで上昇後、地面に落下して機体の一部が損壊する事故が起きていた。

 修理費は約706万8千ドルかかっており、損害200万ドル以上のクラスAに該当し、本来なら公表されるべき事故だ。

 しかし海兵隊は「機体は離陸するはずではなかった」との理由で公表から除外していた。「事故隠し」以外の何物でもない。

 そもそも飛行させる意思がなかったのに、機体が勝手に離陸してしまう航空機など存在するのだろうか。こんな調子で「構造的な欠陥がない」などと言われて、誰が信じることができようか。】

やはり、MV22でもCV22でも〝未亡人製造機〟に変わりはない。

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オスプレイはやめられない・・・暴走する米国“軍産複合体”

 Yahoo!ニュース・BuzzFeed Japanより
オスプレイ、防衛省は事故率の上昇を把握していた なぜ低い数字しか開示していないのか
【沖縄で12月13日に起きた、オスプレイの事故。6日後の19日、早くも飛行が再開した。今回、事故が起きて改めて注目を浴びたのが、オスプレイの「クラスA事故率」だ。

そもそもクラスA事故率とは、「10万飛行時間あたり」の「被害総額が200万ドルを超えるや死者を出した」割合を示す数値だ。今回の事故もクラスAに該当する。

防衛省が作成した資料では「海兵隊は、事故率を航空機の機体の安全記録を代表する指標として重視」と紹介している。

米軍がオスプレイを普天間基地に配備するとき、日本政府は「1.93」(2003~2012年)という数字を示し、安全性の根拠のひとつとしてきた。

米海兵隊が持つ航空機全体の平均「2.45」(同)よりも低いことが、その理由だ。

オスプレイの事故率は現在、上昇している。

防衛省はBuzzFeed Newsの取材に、「政府の把握している」最新の数字が、2015年9月末時点の「2.64」であると説明した。

防衛省によると、オスプレイの事故率の推移は以下の通り。

・12年4月末:1.93
・12年9月末:1.65
・13年9月末:2.61
・14年9月末:2.12
・15年9月末:2.64

米海軍安全センターによると、米海兵隊全体の平均値は2.63だ(02~16年12月9日)。


この事故率の上昇に関しては、毎日新聞が「事故率2.64に上昇 15年9月時点」と、時事通信が「オスプレイ、事故率上昇=操縦難しさ指摘も」などと報じた。朝日新聞も記事内で触れている。

この最新の数字は、防衛省のホームページ「オスプレイについて」に出ていない。

サイト内には「MV-22オスプレイ 事故率について」というパワーポイントや資料が用意されているが、2012年9月の資料で、数字は「1.93」だ。

オスプレイの事故率がすぐにわかる、日本政府の公式ソースはこのページだけだ。google検索でも公のサイトとしては一番上に出る。

実際、この数字を「事故率の低さ」の根拠や、「日本政府(防衛省)の数字」として引用する人たちは多い。

BuzzFeed Newsも、事故当日に出した記事「沖縄オスプレイ事故、なぜ墜落ではなく『不時着』と報道? 防衛省に聞いた」では当初、「防衛省の資料によると」という書き方で「1.93」を引用していた。

なぜ、防衛省は把握していた新しい事故率を開示していなかったのだろうか。

BuzzFeed Newsは防衛省に、サイト上に2012年のデータしかない理由と、最新データが掲載されていない理由を聞いた。

防衛省はまず、事故率について、「安全記録のひとつの指標として使用されているが、機体以外の要因(整備ミスや操作ミス等)で発生する事故もある」と説明。

そのため、「事故率のみをもって機体の安全性を評価することは適当ではなく、あくまで目安のひとつとして考えるべき」とした。

パワーポイント資料が古いデータであることへの回答は、こうだ。

「指摘の資料については平成24年9月の普天間飛行場への米海兵隊MV-22の配備に際し、事故率について、様々な数字が報道され、MV-22の事故率がほかの航空機と比較して高いのではないかとの疑念が生じていたため、事故率の考え方と当時の最新の数字の整理を行ったうえで、 当省ホームページに掲載したものである」

しかしこれでは、現在の最新データを開示していない理由にはならないのではないか。

改めてそう問うと、30分ほどして、再び連絡があった。この文章を、先ほどの文章につなげたものが回答だという。

「したがって、当該資料の情報を更新したものをホームページに掲載する予定はない」

2012年に「1.93」のデータを載せた理由は、新しい数値を載せていないことの説明にはならないだろう。少なくとも把握しているデータがあるのならば、それを掲載しない理由はないはずだ。

事故で大破したオスプレイと同型機のMV-22に関しては、陸上自衛隊が2018年度までに順次導入することが決まっている。政府は計17機を、アメリカから購入する予定だ】